Mr.Childrenの「NOT FOUND」ってどんな曲??
19枚目!
「NOT FOUND」(ノットファウンド)は2000年に発売されたMr.Children(ミスチル)にとって19枚目のシングル曲です。
オリコンチャート1位を獲得。蜂の巣は【蜜(みつ)、空(から)、無い(ない)⇒見つからない⇒「NOT FOUND」】という意味が込められています。簡単にいうとダジャレですね。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/NOT_FOUND_(Mr.Children%E3%81%AE%E6%9B%B2)
この曲を発表前に桜井和寿は「この曲のために活動を続けてきた」という発言をしたようなのでよほどの自信作ということです。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/NOT_FOUND_(Mr.Children%E3%81%AE%E6%9B%B2)
「NOT FOUND」のジャケットは女性の腕が蜂の巣を握っている写真です。
数々の名曲を誕生させてきたミスチルですが、その名曲の中でもさらにワンランク上の曲といえます。
それでは「NOT FOUND」の世界をみていきましょう。
「NOT FOUND」の歌詞の意味をチェック!
名曲中の名曲。
僕はつい見えもしないものに頼って逃げる
君はすぐ形で示してほしいとごねる
矛盾しあった幾つもの事が正しさを主張しているよ
愛するって奥が深いんだなぁ
出典: NOT FOUND/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
愛について男と女の考え方の違いについて綴ってあります。
女性は「愛している」と男性に言葉に出して言って欲しいものですが、男性は「そんなの言わなくてもわかるだろう」という気持ちが強いです。
そこで衝突が起きます。相手のことを考えて行動すればいいのですがそれは性別が違うとなかなか難しいのが現実。
女性から見たら男性は正しくないし、男性から見たら女性は正しくないのです。その矛盾した隙間を埋めていかないと男女の仲は崩壊します。
愛するって本当に奥が深いのですね。相手を思いやる気持ちと自分を思いやって欲しい気持ちのせめぎ合いです。
しかし、私の要求だけを主張するのは愛でしょうか?
あぁ 何処まで行けば解りあえるのだろう?
歌や詩になれない この感情と苦悩
君に触れていたい 痛みすら伴い歯痒くとも
切なくとも 微笑みを 微笑みを
愛という 素敵な嘘で騙してほしい
出典: NOT FOUND/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
男と女は永遠に分かり合えないのかも知れません。
絶対に分かり合えないからこそ、お互いに分かろうとして歩み寄ることに価値があるのではないでしょうか。
本当のところで異性のように物事を感じることは難しいのです。
しかし「こんな風に君は感じているのだろうから、こちらはこういう行動をした方がいいな」といった相手を思いやって行動をすることはできます。
相手の気持ちが本当に分からないからこそ、分かろうとする気持ちは相手にも伝わりますよね。分からなくても寄り添うことはできます。
歌や詩に全て表現できない感情と苦悩が人間にはあると綴られています。
君という自分とは全く別の存在とコミュニケーションを取れば、必ずすれ違いや行き違い、ケンカもすることでしょう。相手に憎しみを抱くこともあります。
しかし、どんな困難があっても最後には微笑みを絶やさずにいることができればいっしょに過ごすことができるでしょうね。
「愛という素敵な嘘で騙してほしい」という意味は深いです。
愛し合っているしあわせそうなカップルも本質のところでは本当に相手を理解できていないのではないか?という問いかけです。
どこまでいっても自分と相手は全くの他人です。理解できる範囲も限られているし、肉体も精神も本当に心をひとつにすることはできません。
でも、自分のことよりも相手を思いやる気持ちを持つことで「素敵な嘘である愛」を用いて愛することができます。
「NOT FOUND」は愛の限界と可能性の両方を歌っているのではないでしょうか。
自分だって思ってた人格が また違う顔を見せるよ
ねぇ それって君のせいかなぁ
出典: NOT FOUND/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
君という存在のおかげで自分の知らなかった自分を発見できることがあります。
それは自分にとって「嫌な自分」「良い自分」の両面かもしれませんが、君というきっかけで自分の可能性が広がることってありますよね。
母性
あと どのくらいすれば忘れられんのだろう?
過去の自分に向けた この後悔と憎悪
君に触れていたい 優しい胸の上で
あの覚束無い子守歌を もう一度 もう一度
出典: NOT FOUND/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
人間は後悔する生き物です。自己嫌悪に陥ったり、自分を憎んだりします。この苦しみは非常につらいです。
そんな時、君の存在でどれだけ助けられるでしょう。君の胸の抱かれながら子守唄で癒してほしい時もあります。
ここは女性の母性を歌っているパートでもありますね。男性にはない、母親=母性という大きな安らぎについて綴っています。
男はどこまでいっても、女性の母性の手のひらの上で飛び回る孫悟空のようですから。