東京事変「新しい文明開化」
アルバム「大発見」リードトラック!
今回ご紹介する「新しい文明開化」。
2011年に発売された東京事変のアルバム「大発見」に収録の1曲です。
大発見と書いて「ディスカバリー」と読む今作。
2012年に一度解散した東京事変の当時の集大成とも呼べる作品として、復活後も根強い人気を誇る作品です。
そんな「大発見」のリードトラックともなっていたこの「新しい文明開化」。
ですが大丈夫!日本語に訳す難易度はさほど高くないのでゆっくり紐解いていきましょう。
そんなインパクト以上に楽しいPVも一度ご覧あれ!
PVはこちら
PVはまず眼鏡の林檎さんの可愛さにknock outされます。
ファーストインパクトの見た目は非常に可愛らしさ満載の林檎嬢。
しかしその仕草やどっしり構えた大御所の貫禄が、色っぽさを醸し出しています。
無駄な動きや無駄なかわい子ぶりっ子が一切ないので非常にさっぱりしていてグレイト!
そして絶妙な色合わせの各シーンが目に新鮮さを吹き込んでくれます。まさにNew Civilizationでございます。
枕カバーを破いたら羽毛ではなくカラフルな紙吹雪が出てくるところ。
そしてギターソロシーンでまさかのエアーギターで撮影してしまうところなどなど。
見どころはと聞かれれば全てとしか言いようがない大充実の映像です。
とにかく終始明るくクスリとさせられるシーンも多いので、万人にオススメしたいPVです。
「新しい文明開化」気になる歌詞は?
それでは、MVをご覧頂いた上でここからは楽曲の歌詞の内容を和訳しながら解説していきましょう。
実はこの曲、一応公式の和訳も存在するよう(東京事変のライブで公開された模様)です。
しかし、ここでは敢えて筆者独自の意訳で突っ走ってみることにします。
英詞のため、曲全体ですと非常に長い歌詞となってしまいます。
ですので部分的にカットしながら、主要部分だけご覧いただくことにいたしましょう。
さっさと行動しなさい!
Knock me out now
The ground I’m on is failing
One more hit and I go down
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=kt1689
意訳:「さあ打ちのめしてごらんなさい。足元はぐらついているから一撃で片付くわ」
曲の出だしは冒頭から、戦闘ソングか?と思わせるような血気盛んなものですね。
何かと対峙して、やってやる!絶対に負けるもんか!とメラメラ闘志に燃えている。
そんな時に聞くと、その燃え盛る闘志をより強くしてくれるようなフレーズですね。
決して簡単に倒せる相手ではないかもしれません。
ですが倒せると思わなければ、きっと倒せる相手も倒せないでしょう。
ですから、こんな時こそ強気に行きましょう!必ず勝利を、自分の手に掴み取るのです!
そんなふうに血が騒ぐこのフレーズ。
次に続く歌詞は人間の欲や、感性についての具体的な歌詞となっています。
そしてBメロではその総括のように、哲学的エッセンスも感じられるフレーズが散りばめられています。
簡単に手に入れたものはあなたのためにならない
Sometimes it feels
The more you want and want it
You get caught and forget it's never real
Sometimes I found
I think I'm losing my mind
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=kt1689
意訳:「時々感じるの 欲しがれば欲しがるほど、手にして忘却するほど現実離れしていくと 時々気付くの 心を失っていると」
私たちは日々、たくさんのものを欲しがってしまいます。
目に見えるものから見えないもの、手に取れるものから取れないものまで、実に様々なものを。
苦労して努力して、それ相応の報酬を払って得たものは、確かにあなたにとって大事なものになるでしょう。
ですが楽をして苦労をせず手に入ってしまうものも、たまにはもしかしたらあるかもしれません。
そのような形で欲しいものを簡単に手にするほど。
現実味は失せていき、様々な感覚がマヒしていきます。
一瞬の快楽や苦楽だけを求め続けると、それを求めることに終わりはありません。
そしてそれと同時に、喜怒哀楽や思いやりといった繊細な感情や気付きの感性。
そういった人間にとって非常に大切なものを失っていくものです。
買い物は手にしたその瞬間や、何を買おうか選んでいるときだけが楽しいのです。
楽をして手に入れたものは、結果得てして手元に長く残るものでもないのです。
なぜなら簡単に手に入れてしまったものは、簡単に捨てようと思う事もできてしまいますからね。