(※)何のために咲いてるのか
何のために色づくのか
何のために散りゆくのか
君に逢うために生まれたんだ
出典: 花/作詞:秦基博 作曲:秦基博
ここはサビの歌詞にあたります。
「咲いてる」や「色づく」とは、自分が輝いている状態のことを指しているのでしょう。
そして「散りゆく」とは、心が枯れ果てている状態を指しているのだと推測できます。
今までは咲き誇ることもなく、かといって枯れ果てることもない中途半端な状態だった主人公。
でも「君」に出会ってからは、そんな状態を抜け出します。
「君」のために幸せな気分になることもあれば、「君」のことで心を痛めて落ち込むこともある。
主人公は自分の人生の全てに「君」が関係していると思っているのでしょう。
この主人公の生きがい=「君」だと強く主張している歌詞のようにも感じられますね。
2番~ラストの歌詞
主人公の人生が変わり始めた
舗道を染める黄昏 私は小さな花
君の手に包まれて 同じ明日を願うよ
出典: 花/作詞:秦基博 作曲:秦基博
自分のことを「小さな花」といっている部分は2番になっても変わりません。
しかし「小さな」という表現が2回から1回に減っていますね。
ということは「君」に出会うことによって、少しだけ自分に自信が持てたのかもしれません。
「舗道」のように厳しい環境にいる主人公。
しかし、そんな舗道にも美しい黄昏の景色が広がるようになりました。
辛い環境の中にいた主人公の人生に、大きな希望の光が見え始めたのでしょう。
だから、主人公の気持ちはとても穏やかな状態であることが読み取れます。
「同じ明日を願う」ということは、今の状態に満足しているということなのでしょうね。
「君」のおかげでこの主人公の毎日はとても輝いていることが分かります。
「君」と離れ離れになった主人公
そう 寂しいのは
きっと その温もりを知ったから
(※くりかえし)
出典: 花/作詞:秦基博 作曲:秦基博
ここから少し展開が変わってきます。
さっきまでは「君の手に包まれて」といっていたのに、ここでは「寂しい」といっています。
ということは、何らかの理由で「君」と離れ離れになってしまったのでしょう。
「君」と出会う前は1人ぼっちだった主人公。
そして「君」と離れ離れになった後も同じく1人ぼっちの主人公。
しかし、心へのダメージは離れ離れになった後の方が遥かに大きいのでしょう。
大切な人と一緒にいる幸せを存分に味わったからこそ、寂しさも倍増してしまったのです。
なんだかちょっぴり切ない展開ですね…。
心が衰弱してしまった主人公
舗道に散った いつかの 私は小さな花
遥か 風の彼方で 還る日をただ待つんだ
出典: 花/作詞:秦基博 作曲:秦基博
「君」と離れたことにより主人公の気持ちは大きく落ち込んで、枯れてしまいました。
大切な心の支えを失って「舗道」という厳しい環境で生きることさえ難しくなってしまったのです。
主人公は現実逃避をして「君」のことを待ち続けます。
「君」がいない状態ではまともに生活できないほど心が衰弱していることが読み取れますね。
再び元気を取り戻し始めた主人公
もう 会えなくても
そっと 忘れないでいてくれますか
(※くりかえし)
舗道に芽吹く 小さな 私は小さな花
出典: 花/作詞:秦基博 作曲:秦基博
ここの部分で、再び主人公の心に変化が起きます。
さっきの部分では「君」が戻ってくることをひたすら願っていた主人公。
しかし、ここに来て「もう会えなくても」という言葉が出てきています。
つまり、少しずつ現実を受け入れ始めているのでしょう。
どんなに遠く離れても「君」が自分のことを覚えていてくれたらそれでいい。
そんな風に思い始めたのです。
そして、歌詞の一番最後では、再び厳しい環境である「舗道」に自ら戻ってきます。
「芽吹く」とは、主人公の心が元気を取り戻し始めた状態を指しているのでしょう。
「君」がいなくても、たくましく元気に生きようと決意したことが読み取れます。