【チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!】を徹底考察
和田たけあき(くらげP)初の100万再生楽曲
今回ご紹介する楽曲は和田たけあき(くらげP)の【チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!】。
和田たけあき(くらげP)24作目であり、初めての100万再生を成し遂げた楽曲です。
中毒性の高いメロディーラインとアレンジの中で繰り返される呪文のような不思議なタイトル。
一度聴くと頭から離れなくなり、思わずリズムに乗ってしまう現象も引き起こされます。
唄は結月ゆかり
唄は人気ボーカロイドとして有名な結月ゆかり。
少しハスキーで適度な脱力感と色気も感じられる彼女の歌声で【チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!】は奏でられていきます。
大人と少女の狭間を行き来するような彼女の声で紡がれていく物語。
最後まで一瞬の隙もない3分15秒の世界を覗いてみましょう。
MVも要チェック!
【チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!】のMVはこちらからどうぞ。
YouTubeの和田たけあき(くらげP)公式チャンネルから全編視聴可能です。
淡いパステルカラーを背景にモノトーンで描かれるMV。
タイトルのフレーズに合わせて踊る姿と主人公の嬉しそうな可愛い笑顔がなんとも印象的です。
学ランのような制服はどこか軍服のような印象も彷彿とさせます。
展開されていく物語と共に変化していく主人公の表情にも注目です。
現代のわらべ唄?
さー、さー、 密告だ! 先生に言ってやろ!
さー、さー、 密告だ! 先生に言ってやろ!
チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
出典: チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!/作詞:くらげP 作曲:くらげP
タイトルやMVからもポップでキュートな印象を受ける【チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!】。
元ネタは「いーけないんだいけないんだ、せーんせいにいってやろ」という誰しもが馴染みのあるフレーズだと推定されます。
悪いことをした子に対して先生に告げ口をするときに歌われるもので、通称「先生にいいつける歌」というわらべ唄です。
幼稚園や小学生の頃、自ら言ったことがなくても誰かしらが発言するのを耳にしたことがある言葉でしょう。
一種の懐かしさも感じさせます。
このわらべ唄は同じメロディーで様々なバージョンで歌われていますが作者も出所も一切不詳。
謎に包まれている存在です。
大人になって改めて聞くと最初から相手を悪だと一方的に決めつける理不尽な感じも見受けられます。
先生に“密告”という告げ口をする今作も現代のわらべ唄のような要素を持っているのでしょうか。
タイトルにも暗号かなにかの合言葉のような意味合いがあるようにも感じます。
【チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!】になにが描かれているのか。
歌詞の内容を考察していきましょう。
教室を舞台に繰り広げられるバトルロワイヤル
ザッと数えて四十名 みんなが目を光らせる
どんな小さな罪も見逃さないように
ソッと息を潜めて ジッと辺り見渡すの
尻尾出したらもう最後 チクリアイ教室
そうよ、 絶対に本心は隠しきる。蹴落とすの。
わたしひとりだけ生き残るため!
出典: チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!/作詞:くらげP 作曲:くらげP
冒頭に描かれているのは楽曲の舞台となる学校の教室。
40名ほどの生徒が在籍する普通のクラス、ではありません。
ここは生徒がお互いを監視し、悪いことをしたらチクる閉塞的で殺伐とした空間。
クラスメイト全員が敵となる生き残りをかけたバトルロワイヤルのはじまりです。
彼女の目的はこの教室で最後まで勝ち残ること。
クラスメイトを出し抜いて自分だけ生き延びていくためには手段を厭わない覚悟もあるようです。
さァ!さァ!密告だ! 先生に言ってやろ!
ほらほらこんなに 悪いやつらがひ・ふ・み・よ
さァ!さァ!抹殺だ! 悪い子退場だ!
最後のひとりになるまで 終わらないわ
チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
出典: チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!/作詞:くらげP 作曲:くらげP
どんな些細な言動も逃さず密告しあう教室。
先生に言いつけられてしまったら最後、その存在を抹消されてしまいます。
普段から素行の悪い生徒やいじめをしている者が姿を消すことは最も安易でしょう。
誰が悪いことをしているのかはクラスメイトであれば歴然としています。
しかしそれだけでは終わりません。
最終的に教室にひとりを残すまで、この闘いは続くのです。