Reol【失楽園】歌詞の意味を解説！テーマは「文明の創造から衰退まで」？人の未熟さをどう受け止める？

悪いと知っていながら悪いことをする。大人でありながら未熟な存在ですね。

彼らの間に、血を分け合った新しい命が芽生えることはありません。

生まれるのは苦しみばかりです。恐ろしいことに、他人にまで苦しみを産み付けた可能性もあるのです。

束の間の幸せと家族の大きな不幸は表裏一体。あまりにもリスクが大きすぎますね。

二人で過ごした時間の中で、本当の意味で「幸せ」といえる瞬間は果たして存在したのでしょうか。

不幸になる人々の姿が脳裏を過ぎり、自分自身に「幸せだ」と思い込ませるだけで精一杯。

幸せなんてなかったことに気づいていながら、彼女は彼に尋ねているのです。

占いには今日の運勢や恋愛運、仕事運や将来の見通しまで様々な種類があります。

この曲で歌われているのは「将来の見通し」だと推測しました。

そもそも「悪いこと」をしている彼女に、不倫が成就する・しないを軽々しく断言できる易者はいないでしょう。

また、将来の見通しなら女性が一番よく分かっています。

いずれ別れが訪れると知りながらの関係。確かに占う意味はありませんね。

悪いことだと分かっていても、感情は止められません。

感情と感情が合わさってしまえばなおさらです。自分を正当化して相手と付き合ってしまうのではないでしょうか。

自分に後ろ暗いところがなくても、なぜかドキリとしてしまう『失楽園』でした。

「文明EP」のリード曲『ウテナ』は文明の誕生、起承転結の「起」に相当します。

文明も命も、生まれた瞬間から死に向かっているのでしょうか。

『激白』は愛情と支配欲の間が描かれています。

お互いを支配しお互いを愛する共依存の関係がリアル！