コミュニケーションは「ピュアグミ」CMソング
Perfumeの中でもひときわ不思議な雰囲気の楽曲、コミュニケーション。
聞けば聞くほどミステリアスな曲調がクセになる人も多いのではないでしょうか?
この不思議な雰囲気は、同じ中田ヤスタカが手掛ける「きゃりーぱみゅぱみゅ」を連想させる要素も感じられますね。
また、コミュニケーションはカンロから発売されているお菓子「ピュレグミ」のCMソングとなっています。
グミ色の衣装と、キレキレのダンスはCMにピッタリですね。
フルーツ味のフレッシュなイメージと、Perfumeの爽やかな笑顔がマッチ。
さらに、不思議な音色がインパクトを与え、短いCMでも印象付けられます。
心を掴まれるサビの歌詞に迫る
曲の冒頭のフレーズでもあり、CMに起用されているサビの部分は、ピュレグミを意識した歌詞になっています。
それでは見てみましょう。
コミュニケーション ぷるぷるつんつん
心をギュっとして
Gummi Gummi コミュニケーション
ハート ピュアに弾む
恋して ぷるぷるつんつん
甘酸っぱい想いは
Give me Give me コミュニケーション
ハートをつないで
出典: コミュニケーション/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
この歌詞の中では、恋心とピュレグミを掛け合わせた表現がたくさん詰まっています。
まず、歌詞に出てくる<Gummi>はグミの英語表記。
ピュレグミの事だと思われます。
ピュレグミを分け合ってコミュニケーションをとる様子を、歌詞にしているのではないでしょうか。
<ぷるぷるつんつん>はグミの触感と、「心をつんつんとつつく」というニュアンスを掛け合わせているのかも。
耳に残る可愛らしいフレーズですよね。
<ハート>はピュレグミがハート型なのと、コミュニケーションで心が弾むのを掛け合わせていますね。
<甘酸っぱい>はピュレグミの甘酸っぱさと、恋愛の甘酸っぱい想い。
そして<Give me>ではピュアグミを「ちょうだい」と求めあう様子。
最後に、このコミュニケーションで二人の「ハート」が繋がれるという展開。
これらの言葉がとてもリズミカルに、絶妙な発音でメロディにのっていて、相乗効果になっていますね。
サビの印象的なメロディの秘密にも迫る
印象的なメロディ
それにしても「サビのメロディが印象的だな」と感じませんか?
実はよく聞いてみると、このサビのメロディはAメロでもBメロでもずっとバックで流れているんです。
よーく聞いてみましょう。
木琴の「ポンポン」という打楽器音でメロディが奏でられているのが聞こえませんか?
サビではこの木琴とボーカルが被さり、ユニゾンという演奏法になっています。
ユニゾンは同じ高さのメロディやオクターブ違いのメロディを重ねることで、メロディを強調する方法のこと。
サビでは歌と木琴がユニゾンするので、よりハッキリ印象的になっているんですね。
同じメロディでも聞かせ方によって変化が生まれる
間奏ではシンセサイザーなどとユニゾンし、音色が変化します。
そして、Aメロ、Bメロではユニゾンが止んで、歌のメロディが主体に移り変わります。
同じメロディが鳴り続けていても、聞かせ方の工夫で印象をガラッと変えていて、すごいですね。
繰り返されたメロディが自然と頭に残ってしまい、クセになるのではないでしょうか。
中田ヤスタカさんは本当に「人に思わず聞かせる音楽」を作る才能に長けていますね。
AメロBメロの歌詞にも迫る
ボーカルが主役になるAメロ、Bメロもチェックしてみましょう。
ここでは想像力を掻き立てる「あいまいな表現」が続きます。
そのため、歌詞の世界観を独自解釈しながら解説していきますね。
1番前半では気になる人を思い浮かべる
特に意味が ないような話
そんな話の ホントの意図を探す
気持ちはまだ ここにないけど
ほっぺたのふくらみくらいはあるよ
出典: コミュニケーション/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ