「ジェンガ」の深淵なる世界観に迫る

【ジェンガ/眩暈SIREN】深淵なる歌詞の世界に触れてみよう…!ミニアルバム「深層から」に収録!の画像

今回紹介するのは2017年8月25日にリリースされた眩暈SIRENの配信シングル、「ジェンガ」です。

「ジェンガ」と言われると、木のブロックを崩さないように抜いていくゲームが思い浮かびますね。

「バランスを崩さないように上手く立ち振る舞っていく」

ゲームの遊び方から来るこの言葉を人間の心理に当てはめてみると、その言葉もまた違った意味を持ってきます。

もっとわかりやすく言うと、これはすごく「不安定」な状態です。

眩暈SIRENの「ジェンガ」で歌われているのは、まさにそんな不安定な心理。

彼らのイメージが深淵なのもあって、一見入りづらいテーマに見えます。

でもこの曲も意味がわかってくると、誰にでも起こり得ることだということが伝わるはずです。

ここから少しずつ、その世界観に迫っていきましょう!

「ジェンガ」はこんな曲

まずはこの「ジェンガ」という楽曲の紹介を兼ねて、眩暈SIRENの音楽的な魅力を語っていきます。

楽曲を聴く際の参考にしていただければ幸いです!

高い演奏力を持ったメンバー

眩暈SIRENは5人組のバンドです。まずは楽器隊にスポットを当ててみましょう。

聴いていただければわかりますが、冒頭からもうその高い演奏力はひしひしと伝ってきます。

ギターの浮遊するようなフレーズに反して、暴れまくりのリズム隊。

その後キメを挟んで疾走感溢れるパートへと入っていく二段構えのイントロになっています。

歌を聴きたいリスナーが大半だということを考えると、この長めのイントロは「勝負してるな!」という印象。

彼らの演奏力を持ってしてこそできる表現だと言えるでしょう。

その後のパートもピアノが入っている特性を活かして、激しさと美しさを兼ね備えた演奏が繰り広げられます。

アウトロのたたみ掛けるようなキメの連続もなんともゾクゾクするもの。

最後まで目が離せないですね!

涼しげな歌とシャウトのコントラスト

ヴォーカルの京寺はすごくミステリアスな印象。

少しかすれた涼しげな歌声は女性のようでいて男性のようにも聴こえます。

実はネット上でも性別は明かされておらず、未だにどちらなのかわかりません。

「ジェンガ」のPVでも本人が出演はしているものの、フードを被っている上に顔は影になっていてまったくわからず。

その美しい歌声と不思議な存在感はバンドの世界観になくてはならないものでしょうね。

メロ部分では囁くように、サビではノリのいい演奏に乗せてガムシャラ感のある歌を披露しています。

そしてもう一人のヴォーカル、激しいシャウトを聴かせるのはピアノも担当するウエノルカ。

2人のヴォーカルのコントラストが楽器隊と同じく、激しさと美しさを体現していますね。

後半2人の歌とシャウトが入り混じっていく展開は混沌としていて聴きごたえありですよ!

混沌とした演出のMVを紹介

「ジェンガ」のMV楽曲のイメージそのままに混沌とした内容のもの。

意味をしっかり理解しようと思うとなかなか大変そうです。

でもMVって、結局イメージだと思うんですよね。

ざっくりと「不安定な心情が描写されている」ぐらいの感想でもいいのかもしれません。

何はともあれ、その映像をご覧いただきましょう!

彼らほど暗闇の似合うバンドもなかなか居ないような気がします。

やはり顔は誰一人として映っていませんね。

所々「迷い」を感じさせる演出は、やはり不安定な心情を描写するもの。

ある種芸術品のように、説明できるものではないのでしょうね。

不安定な心情は何を表したもの?「ジェンガ」の歌詞を紹介

MVから楽曲のイメージも伝わったことでしょう。

ここからはいよいよ歌詞の内容に迫ります。

彼らの描く「不安定な心情」は一体何を思ったときのものなのか?

乞うご期待を!

漏らした一言をきっかけに

堪えきれず吐き出した
言葉でどこか壊れていく
羨む心理も後悔、自覚の中 遊泳

出典: ジェンガ/作詞:京寺 作曲:眩暈SIREN