疲れた心に染み渡る

【Mr.Children/幻聴】歌詞を考察!”僕”を駆り立てる、繰り返し聞こえる幻聴の正体とは?!の画像

『幻聴』アルバム『REFLECTION』に収録されています。

Mr.Childrenが持っている陰と陽。

『幻聴』は、その陽の部分が詰め込まれた曲となっています。

聴いている人の体を内側から温めてくれる優しい歌詞

疲れた心を癒すように、そっと傍に寄り添ってくれます。

ふとした瞬間、誰かに自分の名前を呼ばれたような感覚になったことはありませんか?

もしかしたらその声は、大切な人が自分を想ってくれているときの声なのかもしれません。

日常の中にある発見や感動

さっそく歌詞を考察していきましょう。

この曲で歌われているのは「僕」が日々感じていること。

何気ない日常の中にも発見や感動がある。

それは他人から見たらどうでもいいことかもしれません。

しかし、何でもない日々を愛おしく思えるようになったら、見える景色が変わると思いませんか?

衝動から曲が生まれる

やっと一息つけるねって思ったのも束の間
また僕は走り出す
決してのんびり暮らすのが嫌いなわけじゃない
でももう一度走り出す

出典: 幻聴/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

休む暇がないというよりは、逸る気持ちが抑えられないといった様子。

焦っているわけでも、追い込まれているわけでもない。

だけど、立ち止まっていられないのは、胸の内から湧き上がる衝動に突き動かされているからでしょう。

本当は休みたいという気持ちもあるはずです。

でもそれ以上に、インスピレーションを無駄にしたくない。

思い付いたらすぐに行動してしまう自分に「やれやれ」と心の中でため息をついていそうです。

これはボーカル・桜井和寿さんの性格なのでしょうか?

Mr.Childrenが生みだしてきた数々の名曲は、すべて桜井さんの衝動から始まっているのかもしれませんね。

今までは見えなかった景色

観覧車に乗っかった時に目にしたのは
地平線のある景色
そこで僕は手に入れたんだ
遮るもののない 果てなく広がる世界

出典: 幻聴/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

観覧車から見えた地平線。

地上にいるときは見えなかった景色を見て、「僕」は何かひらめくものがあったようです。

世界は広い。そんな当たり前のことに感動してしまう。

どこまでも続く地平線を見て、自分が抱えていた悩みの小ささに気付いたのでしょう。

視野を広く持てば、驚くほどたくさんのものが見えてきます。

些細な問題にばかり気を取られていては、自分のことさえ見失ってしまうかも。

世界を見渡すような気持ちで、世の中と向き合ってみよう。

そうすればきっと今まで見えてこなかったものが見えてくるはずです。

微笑みに呼ばれる

サビではタイトルの「幻聴」について歌われています。

夢を追いかけつづけている「僕」に聞こえた優しい声。

それは、微笑みと共に自分を呼んでいました。

夢と夢を繋げる

夢から夢へと橋を架けて渡る
そんなイメージが駆け巡り

出典: 幻聴/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

1つの夢が叶ったらまた次の夢へと向かっていく。

そうやって夢と夢を繋げていくことで、人生は色鮮やかになっていくのでしょう。

橋を架けるというのはあくまでイメージの話。

しかし、イマジネーションが豊かであればあるほど、夢は実現に近づいていくものです。

頭の中にふっと湧いたアイディア。

それには大きな価値があります。

常に夢の実現に向けて頭を働かせていこう。

そうすれば、この先もずっと夢を持ちつづけていられます。

優しい声に導かれる

向こうで手招くのは宝島などじゃなく
人懐っこくて 優しくて 暖かな誰かの微笑み
遠くで すぐそばで 僕を呼ぶ声がする
そんな幻聴に 耳を澄まし追いかけるよ

出典: 幻聴/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿