YUKI【Home Sweet Home】

週間オリコン第9位の人気曲

YUKI【Home Sweet Home】歌詞解釈!あなたにとって家とは?主人公が無邪気な理由に迫るの画像

2002年にソロデビューし、2019年6月までに33枚のシングル・9枚のオリジナルアルバムをリリース。

他のアーティストにも楽曲を提供するなど、精力的に活動してきたYUKI

数々の名曲がありますが、今回はその中から【Home Sweet Home】をご紹介します。

この作品は彼女が2003年に入った産休明け、初のシングル曲です。

オリコン週間シングルチャートでは最高9位を記録、シングルとしては「スタンドアップ!シスター」以来3作品ぶりにオリコンチャートでTOP10入りを果たした。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Home_Sweet_Home_(YUKIの曲)

また2017年開催のYUKI曲王座決定戦では14位にランクインするなど、YUKIの代表曲の1つとなっています。

楽曲のテーマは「心が帰りたいと願う場所」

YUKIはこの楽曲を作った当初、色々と悩むことがあり家に帰りたいと思えなかったんだとか。

しかし、アルバム「Joy」に収録される頃には素直に家に帰ろう!と思えたそうです。

ぜひその秘話も念頭に入れつつ、歌詞をみていってください。

ちなみに、この曲はシングルコレクション「five-star」と「POWER OF TEN」にも収録されています。

初のアニメタイアップ曲

YUKI【Home Sweet Home】歌詞解釈!あなたにとって家とは?主人公が無邪気な理由に迫るの画像

YUKIの【Home Sweet Home】は、彼女が初めてアニメとタイアップした楽曲。

映画『劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!』主題歌に起用された作品なのです。

あらすじは以下の通り。

カカシ班は、映画『風雲姫』シリーズ・最終作の撮影のために雪の国へ向かう、女優富士風雪絵の護衛任務についた。しかし、雪絵は雪の国へ行くことを嫌がり、役を降りると言う。仕方なく、雪絵を強引に船に乗せ雪の国へ向かう一行。
途中雪忍の狼牙ナダレ達に襲われる。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/劇場版_NARUTO_-ナルト-_大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!

この物語のヒロイン・富士風雪絵は、雪の国の先代君主の娘。

過去に起こったクーデターにより父親の命が奪われた後、彼女は身分を隠して生きていたのです。

自分がかつて住んでいた“家”である雪の国に帰れないヒロイン

そんな物語と【Home Sweet Home】の歌詞が非常にマッチしています。

そして、実はYUKIが声優として映画に出演しているシーンがあるんです!

YUKIが演じているのは、女優であるヒロインにサインを求める子供の役。

もし映画を観る機会があればぜひチェックしてみてくださいね。

自分という存在の不確かさ

満たされない心の穴

歩きつかれて ふりだす雨
つかみそこねた うさぎを追って
あなたの目は透きとおる
暗い 海の底で 息をしている水
わたしを呼んで 呼んで
ここにいるよ
どこへ行けば 行けば
満たされるの?

出典: Home Sweet Home/作詞:YUKI 作曲:田中ユウスケ

それでは早速、歌詞を解説していきましょう。

2行目の「うさぎ」は自分自身の存在を表す単語。

この楽曲の主人公は今、ある夢を追っています。

夢の中身は何でもいいのですが、人が夢を追う理由とは一体なんでしょうか?

それは夢を達成して誰かに認めてもらうことで自分という存在を確かなものにしたいからでしょう。

しかし、主人公はまだ夢を叶えられず自分という存在を掴めないでいるようです。

自分は一体何者なのか?

それがわからないというのは、まるで溺れているかのように苦しいこと。

愛されたい、誰かに自分を認めてほしい。

そんな満たされない気持ちが、どんどんと心に穴を開けていくのです。

家に帰りたいという願望

家へ帰ろう 明日になれば
大丈夫って笑っているかな
名前を呼んで 呼んで
抱きしめるよ
思い出して 目を閉じて
幼い頃

出典: Home Sweet Home/作詞:YUKI 作曲:田中ユウスケ

心が満たされず、孤独を感じている主人公。

そんな主人公の心にある気持ちが生まれます。

それは、「家に帰りたい」という願望。

家といっても一人暮らしの家ではなく、誰かが待ってくれている家のことです。

かつて家族と住んでいた実家や恋人と暮らしている家。

もしくは友達とルームシェアしている家でもいいのです。

どちらにせよ、一緒に住む相手というのは自分が安心できる人たちでしょう。

自分が元気な日も落ち込んだ日にも、帰ったら「おかえり」と温かく迎え入れてくる場所

特に子供の頃は、帰ったら大好きなお母さんとお父さんが待ってくれていたのではないでしょうか。

主人公はそんな家が恋しくなったようです。