SEVENTH HEAVEN

ピアノの美しい旋律から始まる「SEVENTH HEAVEN」。

Perfume楽曲には綺麗なものが多いですが、中でもこの曲はとても美しいです。

今回はその歌詞やコード、そして収録アルバム『ポリリズム』についてご紹介します。

そうこの曲、実は『ポリリズム』のカップリング曲、という隠れた名曲の一つなんです。

過去何度もライブで披露されているので意外かもしれませんね。

タイトル「SEVENTH HEAVEN」の意味

まずはタイトルの意味から。

「SEVENTH HEAVEN」、直訳すると「7番目の天国」ですよね。

一体どういう意味なのでしょうか?

「SEVENTH HEAVEN(セブンスヘブン)」とは、ユダヤ教などで説かれる天国の最高位をいう。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ポリリズム_(Perfumeの曲)

どうやら「SEVENTH HEAVEN」とは最上級の天国を指す単語のようです。

タイトルから察するに幸せな内容の曲な感じがしますが……実際はどうなのでしょうか?

少し歌詞を見てみましょう。

ストーリーは「切ない片想い」

「SEVENTH HEAVEN」の歌詞を順番に見ていきましょう。

重複する部分は飛ばさせていただきますが、ご了承くださいませ。

まずは曲冒頭のサビから。

どれだけ キミのこと 思い続けたら
やわらかい 言葉じゃなくて キミに届く
もしもね この願いがちゃんと叶うなら
はじけて 消えてもいいよ ってどんだけ SEVENTH HEAVEN

出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ

主人公には四六時中思いを馳せてしまうようなお相手「キミ」がいるようです。

そして、主人公は「キミ」に対して何か“願い”があるようです。

それは「もし叶うならどうなったっていい」というくらい強い“願い”。

しかし、言葉の端々から「それが叶う確率は低い」と考えて思い詰めている様子が伺えます。

そんな自分に呆れるかのように「どんだけ」と呟く主人公。

この「どんだけ」というのはIKKOさんの「どんだけ〜!」からきているとかきていないとか。

そして、歌はAメロへ。

Aメロの歌詞で「キミ=天国のような存在」ということが明らかに

わたしの斜め上 やさしく見下ろして おでこを撫でるの ああ
そのおおきな手に つかまっていたいよ
きっとそのまま宙へ 昇っていくの 天国へ

出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ

自分よりも背の高い「キミ」が優しい眼差しで自分を撫でてくれる。

このまま触れていたい、と主人公は願っています。

そんなふうにできたら幸せで天国に昇っていっちゃいそう。

もしかしたら冒頭の“願い”というのは、「キミ」とずっと一緒にいたい、というものなのかもしれませんね。

そして、再びサビへ。

2度目のサビは、最初より少し切なく聞こえる

どれだけ キミのこと 思い続けたら
やわらかい 肌を感じて キミに届く
もしもね この願いがいつか叶うなら
とろけて 消えてもいいよ SEVENTH HEAVEN

出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ

どれだけ思えば私の気持ちは届くのだろうか。

どれだけ強く思えば触れた指先で伝えることができるのだろうか。

主人公は撫でられながらそんなふうに考えているのかもしれません。

この願いは叶わないと悟りながら、「もしも、いつか」と心のどこかで考えてしまうのです。

そして、再びAメロへ。

最後のAメロでは胸がキュッと痛むでしょう