わたしの斜め上 その距離が遠くて 近づけないけど ああ
そのおおきな目で 見つめられるたびに
体の力が 抜けてくの 天国へ
出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ
近くにいるのに遠く感じる。
距離というのは、きっと心の距離でしょうね。
縮めたくても縮められないその距離に少し落胆するけれど、見つめられると幸せを感じてしまう。
「万が一、願いが叶うのならどうなってもいい…」と夢想するほど、「キミ」を思っているんですもん。
そんな主人公が「キミ」に見つめられてどんな気持ちになるか、ここまで読んだ皆さんならわかりますよね。
主人公の複雑で切ない恋心に胸がキュッとなります。
「恋が実ってほしい」と願ってしまいます。
そして、再びサビへと展開し、曲は終わりです。
キミが私のSEVENTH HEAVEN
いかがでしたでしょうか?
チリチリと胸が痛いですよね。
関係を壊したくないあまり自分の気持ちを抑えてしまう主人公を「キミ」が愛してくれたら、と願ってしまいます。
また、歌詞を解釈してみた感想としては、曲が4分半以上あるのに意外と歌詞が少ない、という印象を受けました。
少ない歌詞で主人公の切ない願いが繊細に描かれていて、とても美しい曲です。
また、すごく勝手な想像ですが、この曲のお話の続きが「マカロニ」だったら素敵だなぁ、とも思いました。
実際はきっとそうではないのですが、そうだったら幸せだなぁ、と。
主人公の温かく幸せな未来を祈っています。
バラード的なコード進行がポイント
次は「SEVENTH HEAVEN」のコード進行についてご紹介したいと思います。
この曲は切ない印象の曲なので「♭」だらけですね。
コードは、マイナーコードやメジャーコード、add9がよく使われています。
まずは冒頭のサビから見ていきましよう。
冒頭のサビは同じ進行の繰り返し
G♭M7 G♭M7add9/A♭ Fm7 D♭6/B♭
どれだけ キミのこと 想い続けたら
G♭M7 G♭M7add9/A♭ Fm7 D♭6/B♭
やわらかい 言葉じゃなくて キミに届く
G♭M7 G♭M7add9/A♭ Fm7 D♭6/B♭
もしもね この願いが ちゃんと叶うなら
出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ
「G♭M7→G♭M7add9/A♭→Fm7→D♭6/B♭」という進行が3回繰り返されています。
高めの音から徐々に下降していく、バラード的な展開ですね。
G♭M7/G G♭M7 Fm7
はじけて 消えてもいいよ
E♭7/E E♭m7 A♭7sus4/E♭ A♭7/E♭ D♭M7
ってどんだけ SEVENTH HEAVEN
出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ
Aメロもサビと全く同じコード進行
G♭M7 G♭M7add9/A♭ Fm7 D♭6/B♭
わたしの斜め上 やさしく見下ろして
G♭M7 G♭M7add9/A♭ Fm7 D♭6/B♭
おでこを撫でるの ああ
G♭M7 G♭M7add9/A♭ Fm7 D♭6/B♭
そのおおきな手に つかまっていたいよ
出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ
Aメロ前半ですが、まさかの冒頭のサビと同じコード進行です。
冒頭のサビ同様に「G♭M7→G♭M7add9/A♭→Fm7→D♭6/B♭」という進行が3回繰り返されています。
サビとAメロが全く同じコード進行というのも面白いですよね。
同じコード進行であるにも関わらず、印象がガラリと変わるのも凄いです。
G♭M7/G G♭M7 Fm7
きっとそのまま宙へ
E♭7/E E♭m7 A♭7sus4/E♭ A♭7/E♭ D♭M7
昇っていくの 天国へ
出典: SEVENTH HEAVEN / 作詞・作曲: 中田ヤスタカ
そしてAメロ後半も、冒頭のサビと同じコード進行です。
なんとシンプルなのでしょう。
このシンプルさが曲をさらに美しくしているように感じます。