「レキシ」とは?
歴史がコンセプト!
レキシはミュージシャン池田貴史のソロユニットです。
池田貴史は元SUPER BUTTER DOGのキーボーディストで、中村一義と一緒に100sというバンドもやっていました。
他のアーティストへの楽曲提供やアレンジ・プロデュースも行っていて、スタジオミュージシャンとしても活躍しています。
最近ではタモリ倶楽部などのバラエティーやドラマにも出演するなど、その活動は音楽のみにとどまりません。
そんな彼が、自分のやりたい音楽をやるために始めたソロユニットがレキシなのです。
レキシは2007年にデビューし、これまでにアルバムを5枚、シングルを2枚発表しています。
レキシの大きな特徴は、その名の通り日本の歴史をコンセプトにしていることです。
元々池田貴史自身が歴史に興味を持っていたので、それをテーマにした曲を作りたかったのだそうです。
ポップやファンクを縦横無尽に駆け巡る幅広い音楽性とユニークな歌詞がレキシの大きな魅力です。
豪華ゲストも話題に!
レキシは様々な豪華ゲストをフィーチャーすることでも話題を呼んでいます。
これまでにも椎名林檎、チャットモンチー、秦基博、持田香織などとコラボしています。
ライブでは池田貴史のタレント顔負けのMCで爆笑の渦を巻き起こします。
他のアーティストの曲をカバーしまくるために、権利関係でなかなかライブのDVDが出せないそうです。
そのためツアーのチケットは常に争奪戦となり、フェスでもその人気は拡大するばかりなのです。
そんなレキシの曲、「最後の将軍」について見ていきましょう。
「最後の将軍 feat.森の石松さん」
あの大物歌手とコラボ!
「最後の将軍」は2016年にリリースされたレキシの5枚目のアルバム『Vキシ』に収録されています。
「feat.森の石松さん」とあり、レキシとデュエットで歌っているのは美しい声の女性ボーカルです。
この曲でフィーチャーされている「森の石松さん」とは、一体誰なのでしょうか?
実はこの「森の石松さん」の正体は、女優で歌手の松たか子さんなのです!
レキシネームとは?
レキシの楽曲に参加した歌手やミュージシャンは全員、「レキシネーム」という独自の名前が与えられます。
「森の石松さん=松たか子」以外にも、多くのアーティストにレキシネームが与えられてきています。
例えばこのようなものがあります。いくつか紹介してみましょう。
阿波の踊り子:チャットモンチー
オシャレキシ:上原ひろみ
織田信ナニ?:浜野謙太
齋藤摩羅衛門:斉藤和義
田んぼマスター:山口 隆(サンボマスター)
Deyonna':椎名林檎
ネコカミノカマタリ:キュウソネコカミ
旗本ひろし:秦基博
ビッグ門左衛門:三浦大知
もち政宗:持田香織
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%B7
レキシのレコーディングやMVに参加するミュージシャンや俳優さんはレキシネームをつけてもらうのを楽しみにしているそうです。
今後もどんなアーティストにどんな名前がつくのか楽しみですね。
歌詞の意味を解釈!
テーマは「大政奉還」?
「最後の将軍」のサビはこのような歌詞になっています。
はなればなれ運命ならば忘れてしまおう
もう幕府なんて終わらせていいのよ
流れ落ちた涙ならば忘れてしまおう
あなたあなたは最後の将軍
出典: 最後の将軍 feat.森の石松さん/作詞:池田貴史 作曲:池田貴史
「幕府なんて終わらせていいのよ」とありますが、これは江戸時代、徳川幕府のことでしょう。
となると、最後の将軍というのは徳川幕府第15代将軍・徳川慶喜のことだと思います。
徳川慶喜は慶応3年(1867年)10月14日、政権返上を明治天皇に奏上します。
これがいわゆる「大政奉還」です。
これにより、250年以上続いた徳川幕府は終わりを告げ、日本は西洋文化を取り入れ近代化の道を進んでいくのです。
つまり「明治維新」ですね。
レキシの曲はユニークな歌詞のものが多いですが、実はちゃんと歴史の勉強にもなりますね!