その2:PUNPEEファンにも嬉しい小ネタがいっぱい!
ストーリーはPUNPEEの過去と未来?
続いての見どころポイントは映像の随所にこれまた山のように盛り込まれたPUNPEEに関する小ネタ!
こちらのMV、PUNPEEのファンにとってはもちろん見ていてとても楽しい映像です。
しかし、PUNPEEをあまり知らない…という方でも大丈夫。
見て頂くうちに、彼のことをもっと知りたい!と思えるような映像になっていますよ。
映像のストーリーは、先ほど出た『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の影響が色濃く見受けられます。
しかしよく映像を見てみると…。
数々の小ネタから、映像前半に登場した老人が数十年後のPUNPEEの姿であると分かりますね。
そう、この映像はPUNPEEの過去と未来の物語でもあったのです。
タイムマシーンで過去に戻ったり、トラブルに巻き込まれたり…。
PUNPEEの時空の旅の最後には…思わぬ展開が待ち受けていました。
きっと多くの映像を見た方が思わずツッコんでしまったことでしょう。
気になる展開はぜひ映像でお楽しみ頂ければと思います。
PUNPEEに関する小ネタも山盛り!
そんな映像内のPUNPEEの小ネタ、あなたはいくつ見つけることができたでしょうか?
最も分かりやすいのは前半の老人の思い出の回想シーンでしょうか。
老人が手に取ったアルバムに描かれていた子どもが書いた仮面ライダーのようなイラスト。
これ、実は実際に幼い頃のPUNPEEが持っていたアルバムの表紙の絵なんだそう。
それをめくるとまず出てくるのはPUNPEEが大ファンであると公言している宇多田ヒカル。
2人が共演した時の実際の写真を元に描かれたイラストが登場します。
その後は自身が出演したMVの様々なカットが抜粋されていますね。
ポチョムキンの『T.I.P』、STUTSの『夜を使い果たして』。
それから曽我部恵一の『サマー・シンフォニー』、加山雄三の『お嫁においで 2015』。
どれもグッドな楽曲ばかりとなっていますので、併せてぜひチェックしてみて下さい。
そこから少し後に自身が加入していたユニットPSGのアートワークや加山雄三との2ショット写真。
そしてSPACE SHOWER MUSIC AWARDSやCDショップ大賞を受賞した時の写真も飾られています。
また、壁のロックはラッパー同士の挨拶のモーションで開くようになっていますね。
この他にも、彼に関するルーツやカルチャーを掘っていくとキリのないほどの小ネタがたくさん。
ぜひ何度も映像を見返して、隅から隅までチェックして頂ければと思います。
その3:ただのアニメMVと侮るなかれ!
最後の見どころポイントはこのアニメ映像の制作手法について。
実はこのMV、『ロトスコープ』という手法を取って作られた映像となっています。
古い作品ではディズニー映画の『白雪姫』、最近ではアニメ『惡の華』で用いられた方法ですね。
わかりやすく説明すると、実際の写真や映像をトレースして1枚ずつアニメ絵を描く手法です。
ですので1からアニメを作る工程プラス、1カットずつ構成を作る時間も余分に掛かるんです。
しかしこの手法によって、本来のアニメとは少し違う独特のリアル感を持った動きに仕上がるんだそう。
このMVを制作するにあたってのこだわりの強さが伺えるエピソードとなっていますね。
ちなみに、エンドロールで流れていたメイキング映像はこの『ロトスコープ』での制作風景。
アニメ絵にする前段階の撮影を行っていた風景がまとめられています。
またこの時の制作班とPUNPEEで、映像を制作していた頃のエピソードを語る座談会も行われていました。
それだけこの【タイムマシーンにのって】のMVは、全員にとって思い出深い作品となったのでしょう。
下記のリンクからその座談会の模様を読むことができます。
少し読んだだけでなかなかの苦労があったことが伺えるレポートとなっていますよ。
興味のある方はぜひチェックしてみて頂ければと思います。
【座談会】PUNPEE “タイムマシーンにのって” | クラシックなミュージックビデオができるまで - FNMNL (フェノメナル)
昨年10月、PUNPEEの1stアルバム『MODERN TIMES』から初のMVとしてGhetto Hollywoodが監督した“タイムマシーンにのって”のアニメーションによるビデオが公開された。一昨年10月の同作のリリースから1年経ってのミュージックビデオ公開は異例といえるが、そのクオリティーとディティールの作り込まれ方は、単に楽曲のプロモーションビデオというよりも1本のアニメーション作品として十二分に成立している、まさにクラシックな作品といえるものだった。
最後に
いかがでしたか?
本日はPUNPEE【タイムマシーンにのって】のMVについて解説致しました。
レトロでクラシックな映像の裏には、たくさんのこだわりや苦労が隠れていましたね。
これらのエピソードを踏まえてもう一度MVを見て頂くと、その素晴らしさに感動できる作品となることでしょう。
楽曲だけでなく、映像制作の面白さや奥深さ。
そういったものにも、このMVを通して興味を持って頂ければ幸いです。
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