シンガソングライターCharm(チャーム)のソロユニット“THE CHARM PARK”
帽子とヒゲとメガネがトレードマークのCharm(チャーム)
THE CHARM PARKという名前を始めて聞いた人もいるでしょう。
Charm(チャーム)さんというシンガソングライターのソロユニットです。
すでに多くのCMやTV番組などで流れているので、知らない内に彼の歌声を聴いている方もいるかもしれません。
さらに、TV番組『関ジャム 完全燃 SHOW』でネクストブレイク・ミュージシャンとして紹介された過去も。
“新世代ポップマエストロ”というキャッチフレーズを掲げる彼の活躍には今後要注目ですよ。
さて、今回は彼のシングル曲『花が咲く道』のMVを中心に解説していきたいと思います。
歌詞についてもご紹介しているので、どうぞ最後まで読んでくださいね。
MVをチェック!
一人で道路の真ん中にいるように見えたが…
一人で夜の道路に佇んでいるCharmさん。
彼の側にはレトロな信号機が一つ立っているだけです。
信号機は赤がついたままで、黄色→青と順番に点灯しています。
さながらステージライトのようですが、実際に信号機としても使われているのでしょうか。
川沿いというロケーションもなんだか雰囲気がありますね。
カメラがゆっくりと反対側を向くと、 そこには四人の楽器隊が。
地面の横断歩道に注目してみてください。
四人の楽器隊は横断歩道の手前にいたはずなのに、いつのまにか消えているのです。
一人で演奏しているCharmさんの姿しかそこにはありません。
しかし、その後もバンドの演奏シーンが度々挟まれます。
一体、どういうことなのでしょうか。
幻想を観ている?
色んな人物が登場するが、最後には…
一人で演奏を続けるCharmさんの前には様々な人物が登場します。
スケートボードをしている女性。
彼女は笑顔で目の前まで近寄ってきますが、やはり次の瞬間には消えているのです。
次はラフな格好でダンスをする女性。
音楽に合わせて軽快にステップを踏みます。
同じようにその女性が消えてしまった後は、再び楽器隊が登場。
ここまで来るともうお気づきでしょう。Charmさんが見ているのは一種の幻です。
もしかすると孤独なミュージシャンが幻覚を見ているのでは…と少し心配になってきますが大丈夫!
彼の元に一台の白い車が到着します。
車から出てきたのはヘルメットをかぶった怪しい人影…
その人影はCharmさんに近寄って行けますが、よく見るとロングヘアの女性でした。
ヘルメットを取った彼女はCharmさんへ笑いかけます。
次のショットでは楽器がまとめて置いてあり、Charmさんと一緒に演奏していた幻の楽器隊は姿形もなく消えてしまいました。
どうやら今夜の演奏会は終わりのようです。
不思議でどこか心温まるMV
映画のような余韻のあるMV
『花が咲く道』は短い中にちょっとしたストーリーが詰まったMVでしたね。
著者が個人的に思ったのは、「横断歩道の使い方が上手い」ということ。
横断歩道の位置関係だけで幻の光景だということが、観ているこちらにもすぐに伝わってきました。
少しスモークを焚いていたのでしょうか。
霞がかったような風景も雰囲気が出ていて良いですね。
また、ミスリード的にフルフェイスヘルメットの女性を登場させるのも「なるほど」と思った点でした。
冷静に考えると車に乗っているのに、なぜフルフェイスヘルメットをかぶっているのかは分かりませんが…(笑)
登場する人物の正体が気になり、MVを終わりまでつい観てしまった人もいるのではないでしょうか。
仲が良さそうに並んで車に乗り込む二人が、夜の闇の中に消えていく…
寂しいような少し暖かいような不思議な余韻があるMVです。
MVの監督は須藤カンジさん
MVの監督は須藤カンジさんという方です。
RADWIMPSの『有心論』、平井堅の『君の鼓動は 君にしか鳴らせない』など数々のMVを担当しています。
BUCK-TICKの『くちづけ』は『花が咲く道』と同じく、夜の道路が舞台。
デカダンスな雰囲気寄りではありますが幻想的で不思議な世界観で、少し似ていると思います。
夜の道路での撮影は、須藤さんの得意な分野だったのかもしれませんね。
それではここまで実写映像のMVを解説しましたが、次はアニメ版MVをご紹介していきます。