「君を世界一幸せにするね」
気づけばずっと小さく感じる
あの丘の木の下で
君を世界一幸せにするねと 6月のキスをした
「私が死ぬまで死んではダメよ」なんて泣き笑う彼女
「大丈夫 君が最後に見るのは僕さ」なんて片膝をついた彼
出典: 小さな丘の木の下で/作詞:EIGO (ONEly Inc.) and Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
いくつの季節を共に過ごしたのでしょうか。
出会った時には少年と少女だった二人は、二人が出会った木が小さく感じられるまでに成長しました。
ここにある「6月のキス」とは何を表しているのでしょうか。
6月といえば、連想されるのはジューンブライド。
6月の花嫁を表しているのではないでしょうか。
二人が結婚したことを表しているのです。
この曲には、2つの「約束」が出てきます。
ひとつ目は、結婚式での誓いのような言葉。
彼から彼女に向けられた、幸せの誓いの言葉です。
果たしてこの約束はどうなったのか。それは歌詞の後半に出てきます。
「私が死ぬまで死んではダメよ」
そして、2つ目の約束。
彼女は、彼にわたしより先に死なないで、と伝えます。
彼は、彼女より先に死なないということを伝えます。
彼が片膝をついていることから、おそらくプロポーズの瞬間なのではないでしょうか。
プロポーズを受けた彼女は、泣きながらも笑みをこぼしています。
二人の幸せな瞬間が想像できますね。
何が「ウソがキライな彼女らしい」?
幸せな家族
小さな家を建てて
いつもの丘の上の
木の下で気づけば増えていった
大量の洗濯物と
賑やかな笑い声と
あの日のまま変わらないふたりの姿
出典: 小さな丘の木の下で/作詞:EIGO (ONEly Inc.) and Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
二人は、出会った場所である丘の上の木の近くに小さな家を建てたようです。
大量の洗濯物や、賑やかな笑い声から想像できるように、おそらく子供も生まれたのでしょう。
家族が増え、賑やかになった家。
木の近くの小さな家で暮らす、幸せな家族の様子が想像できますね。
小さな家、とあるように、もしかしたらあまり裕福ではないのかもしれません。
ですが、家族の笑い声が響く、明るく幸せな家庭なのだということが伝わってくる歌詞です。
変わらない二人。きっと、出会った頃のようにたくさんの季節を一緒に過ごして、笑い合っている姿が想像できます。
彼より先に旅立った彼女
彼はずっとこんな日々が続くと思っていた
そんなある日彼女が突然旅立った
出典: 小さな丘の木の下で/作詞:EIGO (ONEly Inc.) and Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
いったいどれくらいの間、そんな風に幸せに暮らしたのでしょうか。
ですが、そんな幸せだった日々は突然終わりを告げます。
彼女が旅立った。突然亡くなってしまったのです。
この日々がずっと続くと思っていた彼にとって、どれほどショックな出来事だったでしょうか。
彼の悲しみを想像してしまいます。
小さな街を見下ろす小さな
あの丘の木の下で
ウソがキライな彼女らしいとその寝顔にキスをした
出典: 小さな丘の木の下で/作詞:EIGO (ONEly Inc.) and Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
二人が出会った、小さな丘の木の下に彼女を埋葬したのでしょう。
まるで寝ているような彼女にキスをする彼。彼は、いったい何を彼女らしいと思ったのでしょうか。
それは、二人のプロポースの瞬間の歌詞を振り返ってみるとわかります。
「私が死ぬまで死んではダメよ」なんて泣き笑う彼女
「大丈夫 君が最後に見るのは僕さ」なんて片膝をついた彼
出典: 小さな丘の木の下で/作詞:EIGO (ONEly Inc.) and Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
きっと、このときの言葉を思い出していたのでしょう。
また、最初の歌詞では彼女の性格についてウソがキライであることが書かれていました。
最後の瞬間まで、ウソがキライだった彼女。
そんな彼女のことを愛しく思っている彼の様子が伝わってきます。