Aimer【花びらたちのマーチ】MV考察！けやき坂46佐々木美玲が主演！切ない“花びらの微笑み”必見

そんな冒頭部分から場面は変わり回想シーンへ。

教室で一人物思いにふける主人公を映し出します。

窓から見えるのは、帰路につこうとする赤いスポーツバッグを抱えた男の子。

その背中をはにかむように見つめる彼女の表情に、彼への想いが垣間見えます。

どうやら彼と主人公の関係は仲の良い友達のようです。

放課後にアイスを食べたり、花火をして騒いだり。

男女混ぜこぜのグループで仲良くしている場面の回想が映し出されます。

丁度異性に対する恋愛感情が生まれてくるこの頃のこういう距離感、すごく楽しいんですよね。

大人になるとこんな風に男女のグループで遊んだりなんかも少なくなってきます。

「誰が誰を好き」みたいなドキドキの駆け引きもこの頃ならではではないでしょうか。

そしてグループで仲良くしていれば当然、友達に先を越されてしまうなんてこともあります。

ある日の放課後、彼と女友達が歩いているのを見つけた主人公は笑顔で駆け寄っていこうとしました。

次の瞬間、女友達が彼の手を握る瞬間を主人公は目撃してしまうのです。

ここで彼女の恋は終わりを迎えることになります。

想いを伝えることなく終わってしまうなんて切ないですね…。

友達と彼の関係を知って諦めた主人公にとっては、その友達との関係も恋と天秤にかけられないぐらい大切なものだったのではないでしょうか。

恋愛を取るか友情を取るか…学生時代は好きな人が被ってしまうというのもあるあるだったりしますよね。

そこから場面は変わって桜の花びらが舞う卒業式の教室に。

教室の窓から、帰っていく彼の背中を見られるのも今日が最後。

主人公も切なげな表情でそれを見送ります。

そこにフラッシュバックするかのように流れる彼と笑い合って過ごした日、女友達と彼の関係を知ってしまった日の思い出。

それらを振り返ると、主人公の曇っていた表情はどこへやら。

「良い恋だったな」とでも言うかのように晴れやかな表情を見せます。

きっと彼女は失恋したあの日で、もう気持ちにけじめをつけていたのでしょう。

そこに卒業という瞬間を迎えて学生生活を通しての彼への想いが蘇り、少しセンチメンタルになってしまった…のような感じではないでしょうか。

そこからまた場面は最初に戻って、映し出されるのはバスに揺られる主人公。

手に握られた切符には東京の文字が。

これから彼女には東京での暮らしが待っているのでしょう。

そのときふとバスの車窓から見えたのは、失恋した日、その場にうなだれる自分の姿。

これはその場所に対する思い出が蘇って来た描写でしょう。

不意に切なげな表情を浮かべる主人公でしたが、そこからすぐに口角を上げて微笑んでみせました。

その微笑みが、失恋したあの日も彼女にとってかけがえのない思い出になっていること、その経験を通して一回り強くなった彼女を感じさせます。

切ない部分はあるけれど、決して悲しくはない。

そんな前向きな姿を見せる主人公が、ポップな中に切なさを含んだこの曲を表しているかのようですね。

今回はAimerの「花びらたちのマーチ」を紹介しました。

この曲のMVで主人公は、失恋という非常に辛い経験から一回り強い自分を手に入れていましたね。

記事の中でも触れていたように、卒業というのは別れの季節であり始まりの季節でもあります。

切ないようなワクワクするような、不安なような…いろんな感情が交錯することでしょう。

主人公の恋が決して無駄にはならなかったように、そのとき感じている感情はきっとその人を成長させてくれます。

卒業に限らず、人生には終わりと始まりが無数にあるもの。

そんな人生の岐路に抱くあらゆる感情に意味があると教えてくれるようなMVになっていましたね。

Aimerが好きだという方にオススメのアーティストも紹介しておきましょう。

Aimerと同じく今をときめくあいみょんですが、二人の歌声には通じる「深み」のようなものを感じます。

今回の「花びらたちのマーチ」のような楽曲が好きなら、あいみょんの曲もきっと気に入っていただけるはずですよ！

以下も是非目を通してみてください。