まるで”和製Destiny's Child(デスティニーズ・チャイルド)”・「FAKY」
日本人らしい可愛らしさ&魅力をしっかり残しつつ、アジア女性ならではのSEXYさをあわせ持つ。
そんな魅惑の女性ヴォーカル&ダンスユニット・「FAKY(フェイキー)」。
FAKYとは、”FAKE(偽)”という言葉から生まれたグループ名です。
由来は「FAKE(偽物)のようなもの」という意味だそう。トリッキーな奥深いネーミングですね。
世界に通用する歌唱力、コケティッシュだけどやりすぎ感のない、程よく色っぽいルックス、卓抜したリズム感、近未来的な空気感。
多くの魅力を併せ持つ彼女たちの、吐息混じりの歌声が官能的に耳に心地よく響きます。
FAKYの楽曲は世に多く出ていますが、今回は「Bad Things(バッド シングス)」について徹底解説。
数回耳にしただけで、サビの旋律を思わず口ずさんでしまうほどの驚異の脳内リピート率です。
日本人には珍しいアップテンポでリズミカルで複雑な楽曲。
これを歌いこなせる若手日本人歌手は、数少ないのではないでしょうか。とても希少なグループだと感じます。
「Bad Things」とは何か?歌詞の投げかける想い
日本人には歌いこなすのが難しいとされる、熱量の高い歌詞&メロディー。
とくに恋愛感情を熱く強く訴えかけるのが苦手なイメージの日本人系ユニットですが、そこはさすがのFAKY。
「Bad Things」の中で、さらりとCOOLに表現しています。
ところで、タイトルの「Bad Things」とは何を指すのか?
それを踏まえつつ、歌詞を順に追ってみていくことにしましょう。
まずは1番の歌詞をCHECK!
Like a cigarette 煙にまかれて
誰もが言うの この恋は
Just a joke
すり抜けてく 今
Bullet from your gun
When you shot me down
キミだと わかった
きまぐれな ピエロと
出口の無いRunway
それでも 見てみたい
Yeah 楽しんでいたい
出典: Bad Things/作詞:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna 作曲:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna
個人的訳:「魅力的な悪いオトコと出逢ってしまった」。
この部分の歌詞は、これに尽きるでしょう。
「逢った瞬間に撃ち抜かれてしまった。
でも、後悔はまったくしていない、むしろ積極的に流されてみたい」
という、危険な遊びに翻弄されたい乙女心が垣間見えます。
「悪いオトコだろうけど、もしかしたら運命的な出会いかもしれない」という期待混じりの不安。
それとともに、「だったらこっちも軽く応じてみたい」という”小悪魔な上から目線”の余裕も感じさせます。
だけど、終わりの見えなさそうな恋…。
「あまり健全な恋にはならないかもしれない、それでも深みにハマっていく」という抗いがたい気持ちの表れ。
大人の恋の始まりに見えますが、どこか”女性ならではの背伸び感”もあって可愛らしさも垣間見えます。
”恋愛=賭け”。だから怖くても飛び込む
教えて What is wrong?
You're touching me so right
きっと Irresponsible
But I can see the light
出典: Bad Things/作詞:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna 作曲:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna
「(きっと私、この悪いオトコに引っ掛かるんだろうけど)何かいけない?」。
もはや開き直りの境地。 無責任(Irresponsible)な恋に身を任せようとしています。
悪い恋への肯定も見てとれますね。 人目やウワサなんてものともせず、まっすぐに突き進むような先進的な女性像がここにあります。
ですが上の歌詞4行目では、”この恋に一条の光を見出している”ことも伝わってくるかのよう。切ないですね。
<恋愛は賭け>な一面がありますが、そこにあえて飛び込んでみたい気持ち。
そして次の歌詞では…
軽く 惹かれて
I'm turning up inside
答えはいらない
Let's make our world's collide
出典: Bad Things/作詞:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna 作曲:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna
すでに恋に翻弄されているのでしょう。
「軽く惹かれた」というわりに、思いがけず気持ちがかき乱されている様子。
表面はクールを装ってはいますが、予想外にのめり込んでいる感じも…?
曲タイトルの「bad things」の意味がここで判明!
他に伝え方が今 見つからないだけ
You make bad things...
Feel so good
出典: Bad Things/作詞:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna 作曲:Kanata Okajima・Dan Nigro・Syron・Kevin Seaton・Erick Serna
「本気の恋なのか、それとも違うのか?」。
自分でも答えが見いだせない…という動揺が見てとれますね。
さて、ここで、タイトルの”bad things”のフレーズが登場。
直訳だと「あなたは悪いことをする」ですが、 意訳すると「あなたって残酷な人ね」という恨みつらみにも取れます。
相手の男性は、間違いなく駆け引き上手でしょうね。
ですが、次の歌詞で、「振り回されるのもまた楽しい」という恋愛の醍醐味が垣間見えます。