その後SPYAIRは多様で自由度の高い音楽性と魂を揺さぶるライブパフォーマンスでファンを魅了し、着実に活躍の場を広げていきました。
ドラマやアニメとのタイアップ曲も多数で、その勢いは止まるところを知らないと思われていた矢先の2014年、ボーカルのIKEが「声帯ポリープ」と「急性声帯炎」を併発。
パワフルなボーカルで喉を酷使してきたことも原因でしょう。
やむなくバンド活動を休まざるを得なくなり自らの責任を重く感じたIKEが、独断でバンド脱退を口にするという事態に陥ります。
これが発端となって訪れたバンド存続の危機でしたが、メンバーたちが悩み抜いた結果出された答えはSPYAIRの存続。
半年間の療養を経て、2014年12月に「SPYAIR LIVE 2014 ~復活~」でバンドは見事な復活を遂げたのでした。
「RAGE OF DUST」の歌詞について
”戦い”がテーマに描かれた「RAGE OF DUST」。
尖った疾走感が全体を貫く中、ぶつけようのない怒りが強いエネルギーとなって溢れ出します。
勝ち取りたいものもない
無欲なバカにはなれない
それで君はいいんだよ
ヒリヒリと生き様を
その為に死ねるなにかを
この時代に叩きつけてやれ
出典: https://twitter.com/kuwa_zenbuore/status/920465424868810752
生きる目的さえもないような人間ではなく、自分を賭けられる何かを勝ち取るために戦う。
そんな生き方を見せてくれと言っているのではないでしょうか。
失くせないものもない
無力なままでは終われない
だから君は行くんだよ
どうせならクズじゃなく
星屑のように誰かの
願い事も背負い生きてやれ
出典: https://twitter.com/renew_samusic/status/929547293480558592
屑やホコリ、またそこから転じて取るに足らないつまらないものといった意味があるタイトル中の”DUST"につながるようなフレーズですね。
このまま自分の無力を認めていいのか?と問いかけているようです。
何かを失ってでも様々な思いを背負って生き抜くんだ、と強く鼓舞します。
最後に
2015年に解散の危機を乗り越え、さらに骨太になったSPYAIR。
翌年バンド復活後第一弾となった「THIS IS HOW WE ROCK」で、新たなる高みを目指して戦への狼煙を上げたSPYAIRが、いわば戦い本番として世に送り出したのがこの「RAGE OF DUST」でした。
魂が揺さぶられるような力強い1曲、是非チェックしてみて下さい。
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