2007年6月に発表された伊藤計劃によるSFミステリー小説。彼のデビュー作でもあります。
テロの横行する近未来、それに対抗すべく創設された情報軍の闘いを描く物語。
多くのファンに愛されるこの作品は、アニメ映画として「虐殺器官」、「ハーモニー」、「屍者の帝国」と、シリーズ化されメディアミックスされました。
Ghost of a smile
Door
歌詞
それでは、物語とリンクするようなシリアスな歌詞、見ていきましょう。
用語解説もあわせてどうぞ。
Erue a framea animam meam et de manu canis unicam meam. Salva me
出典: http://j-lyric.net/artist/a055d9c/l038441.html
一発目からとっても難しいこのセンテンス、見覚えない文字だなんと思って調べてみたらラテン語だそう。
神話めいたストーリー展開と絡めているのでしょうか?
意味は「剣から私をお守りください、犬の爪から我が命をお守りください。私を助けて」となります。どうやら祈りの文句のようですね。
永劫の時を受け入れて 劣者(れつじゃ)はその手に握りしめる
立ちはだかる壁を越えて この一撃で報え
出典: http://j-lyric.net/artist/a055d9c/l038441.html
守れなかった約束に 恐れている 罪の果実 齧って愛に気づく時 望みを知った
出典: http://j-lyric.net/artist/a055d9c/l038441.html
「罪の果実」とは、聖書にも載っている人間の始祖アダムとイヴが口にした林檎のこと。
これを食べたことでアダムとイヴは知識を持ち、お互いを愛するようになり、知識と愛を知ったことで神に疎まれ楽園を追放されてしまいます。
つまり、お勉強して賢くなったことで初めて自分の望み、この場合は民衆の権利奪還でしょうか、を自覚した、という意味になります。
愛する誰かのためにも、このまま辛い処遇に耐え続けていてはいけない、という意味にも取れますね。