ちょっとダメなところのある「俺」
ドラマや映画に出てくる主人公の男の子の多くは、ほとんど欠点がありません。
何でもスマートにこなし、女性の扱いにも慣れています。
現実世界にも主人公のような完璧な男の子はいますが、ごく少数です。
この楽曲に出てくる「俺」も、完璧な男の子ではありません。
大好きな女の子とせっかくデートできたのに、LINEの交換すらもできない。
それどころか、女の子から好意を寄せられている感じもありません。
「im」はそんなちょっとダメな男の子のラブソングです。
大好きな女の子とのデート
楽しかった時間
君がいてくれたから楽しかった、あの日もあの場所もやっぱ。(aye aye aye)
出典: im/作詞:近藤大貴 作曲:近藤大貴
「俺」と「君」がどこへ行き、どんなデートを楽しんだのかは書かれていません。
歌詞の1行目に、「あの日」「あの場所」という単語があるだけです。
それはデートの内容が関係ないからだと考えられます。
恋人同士の場合、デートの内容も大事です。
相手が自分のことをどれだけ考えているのか、その基準になることもあるでしょう。
そのため、デートの内容によってはお別れになることもあります。
しかし交際する前というのは、とにかく一緒にいられるだけでいいのです。
デートの内容よりも、一緒に過ごせたこと。このことが大事だと考えるからです。
この歌詞からは、彼女と一緒にいられて喜ぶ「俺」の気持ちが伝わってきます。
慣れない車の運転
君さえいれば シフトレバー 握ってた手は 汗ばんでた
出典: im/作詞:近藤大貴 作曲:近藤大貴
この歌詞から、「俺」は車の運転には慣れていないのではと考えることができます。
もしくは、女の子を隣に乗せて走ることが初めてだったのでしょう。
男の子が車を運転する姿をカッコいいと思う女の子はとても多いです。
「俺」もカッコよく車を運転する姿を、女の子に見せたかったのでしょう。
カッコよく見せたいと考えるあまり、緊張してしまったのではないかと考えられます。
女の子にカッコつけるために無理をする「俺」。
ちょっと情けない姿ですが、その一生懸命さにときめく女の子も多いのではないでしょうか。
一生懸命な「俺」
大好きな人が笑ってくれると、それだけでとても幸せな気持ちになります。
「俺」も大好きな女の子を笑わせるために、一生懸命です。
「君」のことを知れた
聞いた君の過去 忘れられない笑顔
嬉しくて 嬉しくて 笑わせたくて失言
楽しくて 楽しくて 君独り占め見つめる
出典: im/作詞:近藤大貴 作曲:近藤大貴
この歌詞からは、「君」のことを知れた「俺」の嬉しさが伝わってきます。
「俺」は女の子のことが知りたくて、いろんな質問をしたのでしょう。
「学生時代、どんな感じだったの?」、そんな会話を楽しんだのかもしれません。
この歌詞の2行目からは、テンションが上がっている「俺」の姿が想像できます。
女の子が笑顔で話してくれることがとても嬉しかった「俺」。
「こんな質問したら怒るかな」、「こんなこと、聞かれたくないよな」。
冷静に考えれば分かることすら分からなくなるぐらい、テンションが上がっていることが分かります。