彼らの挑戦は、果たして成功したのでしょうか。
それはきっと、彼ら自身にしか評価できないことかもしれません。
何せ、自分の人生を生きられたか?という問いに答えられるのは、その人自身しかいないのですから。
けれど、「挑み続ける」ことは、彼らが「生きる」ということ、それ自体でもあるはずです。
挑むこと、生きること
彼らの「当てこすり」
大きな大きな栄光を掴みながらも、最期まで足掻き続けなければならない。
若い頃の彼らの目には、歳を重ねた彼らからの「皮肉」に映るかもしれません。
けれど、どんなにベテランになろうとも、惰性で続けるのではなく挑むという姿勢を崩さずにいる。
どうせ終わりに向かっているのだと諦めることはせず、生き続けようとしている。
それは恐らく、その当時の彼らが世間から向けられていた目に対しての「当てこすり」でもあったのでしょう。
答えは音楽の中に
フレディの体調の詳細は、彼が亡くなる一日前まで公表されることはありませんでした。
しかしその前から世間は敏感に変化を感じ取り、好奇や心配の目を向けていたのです。
それに対して彼らは、言葉ではなく音楽で答えを返しました。
俺たちは生き続ける。
生き続けてやる。
最後の最後まで、と。
その姿勢こそ、彼らがミュージシャンとして生き続けようとしている、そのことの体現であったのでしょう。
人生をかけた挑戦は続く
Yeah we'll keep on smiling yeah
出典: Innuendo/作詞:Freddie Mercury,Brian May,Roger Taylor,John Deacon 作曲:Freddie Mercury,Brian May,Roger Taylor,John Deacon
「そうさ、俺らは笑顔も絶やさないぜ」
生きること、それに最後まで挑み続けること。
そんな壮大な覚悟を持っていてもなお、笑顔でやり遂げようとする彼ら。
人の前に立ちショーを提供する立場だからこその矜持も、この曲からは読みとれます。
(その点では、このアルバムの最後に収録された曲『The Show Must Go On』に通じるものもあります)
不安も見せつつ歯を食いしばって挑むのではなく、余裕を見せながらも心の中の炎は絶やさない。
そんな挑み方は、彼らが経験から会得した生き方だったのかもしれません。
そしてバンドの「人生」は、紆余曲折がありながらも、今もなお続いています。
アイデンティティを模索する彼らの姿勢が現れた曲は、こちらにも。
ぜひ合わせて味わってみてください。
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