PerfumeはなぜPerfume になったか?
ユニット名の由来
ユニット名にはそれぞれ物語があるもの。Perfumeにもいわれがあります。
Perfumeは英語で香水の意味。デビュー前のメンバーである西脇綾香(あ~ちゃん)、樫野有香(かしゆか)、河島佑香の全員の名前に「香」の文字が入っていたことからこのユニット名になったそうです。
ほどなくして河島佑香が抜け、代わりに大本彩乃(のっち)が加わり、現在のユニットになったというわけ。
ユニット名が先だったわけですね。もちろんこれはインディーズになるかならないかの時代のこと。ビッグネームになってからはユニット名のいわれも後付けのようになってしまいました。
Perfumeは一朝一夕にならず
Perfumeのすごさは個々のアーティストのアイコン的な魅力だけで成り立つものではありません。総合的なプロデュース力にあります。
まだユニットとしては海のものとも山のものともつかぬうちから、まるで運命づけられたかのように、当代一流のプロデューサーや振付師などが、自身の無名時代から彼女達を手掛けてきたからにほかなりません。
今をときめく名プロデューサー、振付師、映像ディレクターをご紹介します!
音楽プロデューサー・中田ヤスタカ
テクノポップの寵児(ちょうじ)
2003年、Perfumeの音楽プロデューサーとして現在にまで至っています。彼が手掛けたアーティストはこのほか、きゃりーぱみゅぱみゅが挙げられるでしょう。
YMOなどのテクノサウンドに影響を受け、自身もcapsuleというバンドで活躍するかたわら、さまざまなアーティストへの楽曲提供も続けています。テクノサウンドとはいえ、機材の扱いはほぼ独学で習得したとか。
Perfumeに対する要求度は高く、彼女達の声は彼の扱う貴重なサウンドのひとつ。
従って、無機質でフラットな、それでいて初音ミクほど機械的で透明ではない、わずかに人の血の通う声質、それを生かした歌い方を彼女達は要求されているようです。
声質・声の出し方はユニットの中の立ち位置にも関連しているらしく、センターが誰であるとかそうしたものは一切ないようです。
そう言えば彼女達のMV集を見てみると、立ち位置はそれぞれ平等であることがわかります。センターとかメインボーカルとかはいない。それもPerfumeの魅力のひとつと言えるのでしょう。
振り付け・MIKIKO
「恋ダンス」で知らぬ人がいない存在に!
極め付けはリオデジャネイロオリンピックの閉会式&五輪旗の引き継ぎ式
安倍首相がマリオに扮して登場した五輪旗引き継ぎ式。その総合演出・演舞振付も彼女です。
この時は後日メーキングフィルムを放送していたこともあり、MIKIKOの美貌とその若さにもおどろかされたものです。アラフォーとは思えない!
Perfumeとの関係
Perfumeとの出会いはアクターズスクール広島時代にさかのぼります。
Perfume結成時はまだ無名だった彼女ですが、その振り付けの斬新さにアミューズが目を付けます。
アクターズスクール広島とアミューズの提携によりPerfumeがアミューズに移籍すると、MIKIKOを専属の振付師として事務所入りさせます。
それと同時に、振り付けをスキルアップすべく、2006年、ニューヨークへ武者修行に出したといいます。その期間はなんと2年!
PerfumeはそんなMIKIKOの洗練されたダンスを吸収することになるわけですね。