「ブルー・シャトウ」は、GSブーム真っ只中の1967年に発売された大ヒット曲です。
ただ、歌詞はいたってシンプル。全部で3番までありますが、2番と3番は全く同じ歌詞です。
そんな短い歌詞なのに、どうして身分の違いや結ばれない愛と断定できるのでしょうか?
まずは、愛し合っていた2人の出会いが謎なのです。
一体、どうやって出会えたのでしょうか?短い歌詞の中にはそのことについて触れている箇所はありません。
しかし、そこが歌の世界の楽しさなのです。
直接、触れていなくても「想像」できる楽しさを、この曲は与えてくれているからです。
男性と女性。今は身分の違いから会うこともできません。
そうなると、この2人が出会えたチャンスは学校です。
学校に通っていた時に、身分の垣根を乗り越えて2人に愛が芽生えたのです。
愛は障害を乗り越えるのか?
大きな障害や困難な状況が重なれば重なるほど、男女の愛は燃え上がります。
この2人も愛し合うようになって、大きな試練があることを知りました。
学校を卒業したら、本当に会えなくなってしまうのか?
でも、その時の2人にとっては、先の心配など思いもつかなかったのです。
ただ、愛を確かめ合う「今」が重要だっただけなのです。
若い2人とって「今」という時を逃すわけにはいきません。
だから、「身分」という障壁がこれほどまでに2人の仲を引き裂こうとは思わなかったのです。
恐らく、女性には学校を卒業すると同時に縁談が持ちあがったのでしょう。
風の便りでそれを知った男性が、早く自分を迎えに来てくれることを祈りながら。
しかし、現実の壁に阻まれて男性も女性も思うようにはいかなったのです。
女性は今日も、叶わない願いを胸に宮殿で一人、じっと待っているのでした。
男女の思いが遂げられない愛の歌は、この他にもまだまだありますよ。
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