3位:「会わないつもりの、元気でね」
会えなくなるから「元気で」と 気付けなくなるから「元気で」と
「さよなら」とか「じゃあね」より 大事なものを教えてくれた
会わないつもりの「元気でね」 言わせるまでわからなくてごめんね
点滅する信号が赤になる 直前で 振り向いて
手を振った 君はまた微笑んで 『元気でね』
出典: 会わないつもりの、元気でね/作詞:Ryota Yanagisawa(SUPER BEAVER) 作曲:Ryota Yanagisawa(SUPER BEAVER)
素直になれずすれ違ってしまう、恋の終わりの切なさを絶妙に表現しています。
「元気でね」に込められた彼の優しさが、より別れを辛くさせますね。
大切なことに失ってから気付く。恋の終わりはいつも悲しいものです。
2位:「瞬間センチメンタル」
「瞬間センチメンタル」は、SCANDALにとって5枚目となるシングルです。
アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のエンディングテーマに起用されました。
楽曲を作るにあたって、メンバーは原作もアニメもすべて見たそうです。
それだけ、きちんとした作品を作ろうという思いがあったのでしょう。
交わしたはずのない約束が
今日も 僕らの未来を奪おうとする
欲しがっていたものを手にしても
素直に うまく笑えないのはなぜだろう
出典: 瞬間センチメンタル/作詞:SCANDAL・Natsumi Kobayashi 作曲:Yuichi Tajika
歌い出しの歌詞は、体の一部を奪われたエドと、体全てを持って行かれたアルの絶望と重なります。
母親を生き返らせたかっただけなのに、目の前には予想外の現実。立ち上がる気力さえも奪われるほどの絶望に、2人は笑顔をなくしてしまいます。
あふれる涙は 弱さや後悔じゃない
イタミが生んだカケラで
出典: 瞬間センチメンタル/作詞:SCANDAL・Natsumi Kobayashi 作曲:Yuichi Tajika
主人公2人が泣くのは誰かを想った時が大半です。
そんな涙を流す2人が弱虫なわけがない。
強いからこそ流れ涙なのです。
限界だって困難だって あきらめたくないよ
このまま離さないで
かたく握りしめた 君の右手のぬくもり
ここにあるから
出典: 瞬間センチメンタル/作詞:SCANDAL・Natsumi Kobayashi 作曲:Yuichi Tajika
エドとアルは、元の体を取り戻すために、どんな困難や絶望的な真実をも受け入れようともがきます。
そうやって足掻く2人の姿と、「右手」というワードが「ハガレン」の世界観を彷彿とさせますね。
ずっと持ってたい 心の地雷 スイッチは切ってない
カワラナイミライ コワシタイ
いつも僕を見てる ありふれたメロディが
出典: 瞬間センチメンタル/作詞:SCANDAL・Natsumi Kobayashi 作曲:Yuichi Tajika
エドとアルにとって人体錬成をしてしまった過去は一生封じ込めておきたいものでしょう。
最愛の母と再会することは叶わず、自分達の体を奪われてしまったのです。
それでも彼らはそんな過去としっかり向き合って進んでいます。
自分達の体を取り戻すためという目標をかかげて。
しかしそんな目標は前代未聞です。
本当に体を取り戻すことができるのか、時には不安になってしまうこともあるでしょう。
それでも彼らが過去の記憶に蓋をしないのは、その出来事を忘れないためです。
それだけの強さが彼らには備わっています。