ⅼuzさんに合わせてアレンジされた「チェリーハント」
今回ご紹介するのはluzさんの歌っている「チェリーハント」という楽曲。
「チェリーハント」はボカロPの奏音69さんが、巡音ルカによるボカロ楽曲として発表しました。
luzさんがボーカルを務めているのは「Royal Scandal」という音楽サークルで制作されたものになります。
「Royal Scandal」はluzさん、奏音69さん、RAHWIAさんをメンバーとして活動。
ボカロ曲をluzさんの声にマッチしたアレンジに変え、映像まで新たに制作しているのです。
「チェリーハント」は「クイーンオブハート」の後の物語
奏音69さんの発表した楽曲「クイーンオブハート」と「チェリーハント」には共通点があります。
それは、それぞれの楽曲が一つの物語を時系列で追ったものであること。
「クイーンオブハート」では母の男性との交わりを娘アリスが目撃してしまいます。
そしてアリスが成長し、「チェリーハント」の主人公として登場したのです。
アリスは「チェリーハント」の中でとある男性に恋心を抱いているようですね。
MVを見るに、その相手はバーテンダー。
アリスは男性の務める店でパフォーマーとして歌いながら、思いを寄せています。
強気で魅惑的な女性になったアリスの本心とは一体どんなものなのでしょうか。
「チェリーハント」のMVを比較
この「チェリーハント」という楽曲、luzさんと巡音ルカ、どちらのバージョンにも魅力があります。
それでは実際に、それぞれのMVを見て魅力に迫ってみましょう♪
まずは今回のメインであるluzさんの「チェリーハント」です。
落ち着いた大人っぽさが魅力
裏拍のリズムが「大人っぽい」空気感を出していますね。
跳ねるドラムと、うねるベース、軽快なピアノ、突き抜けるブラス…。
どれもluzさんの甘い歌声とマッチしていてとても素敵です。
そしてイラストも主人公である女性の人柄や心情を巧みに表現しています。
こちらのMVのイラスト・ムービーは「Royal Scandal」のRAHWIAさんが手がけました。
RAHWIAさんの描く絵は、暗闇と人物のコントラストが素敵ですね。
可愛らしい女性の白い肌や、華奢な手足、物憂げな表情が強調されています。
それでは次はボカロ曲のバージョンを見てみましょう♪
女性的な色っぽさをプラス
まず楽曲のキーがかなり違いますね。
同じ調なのですが、ボカロ曲の方がキーが1オクターブ上になっています。
それだけで随分と曲の雰囲気が変わって聞こえるのではないでしょうか?
巡音ルカの声もluzさんより1オクターブ上で歌唱しています。
巡音ルカは低音域~中音域の要素が強めな声質。
高いキーでも色っぽさが出ていますね。
そして色っぽさといえば、映像。
こちらの映像はボカロPである奏音69さんが手掛けているのです!
なんと制作には1年以上要したのだとか…。
luzさんバージョンよりも主人公が色っぽい大人の女性になっています。
それでは今度は歌詞の解釈に移っていきましょう。
魅惑的な女性になったアリス
アリスによるステージパフォーマンス
さあドレスコードも恥じらう午前0時
フロアで絡み合う欲望と視線セブンスター
指先で束ねて真っ赤(レッド)に染め上げたら
私も今夜はbecome bold
この続きはアフターでお願い
出典: チェリーハント/作詞:奏音69 作曲:奏音69
午前0時。ステージ上ではアリスによる歌のパフォーマンスが始まりました。
店内では様々な思惑や欲望が飛び交っているようですね。
アリスはパフォーマンスによって観客たちの視線を集めます。
そして、「アフター」…これはお店が終わった後にお客さんの接待をする行為のことでしょう。
このお店は現代でいう通常のライブ会場ではないようですね。
少し夜の雰囲気を纏っています。
アリスのショーは欲望の対象として見られているのでしょう。