生活への焦り
徹夜でゲームのサクリファイス 明日まで吐気はとれんだろうな
コンビニで天むす買って 食べるや否やモドした
友達は皆それぞれの 新しい道を歩んでんだろうし
在学生は塩田と俺か アイツはいいな 家を継ぎゃいいもんな
出典: 鴨川等間隔/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
「サクリファイス」とは「sacrifice」のことで、犠牲やいけにえを意味します。「徹夜でゲーム」をすると、次の日は寝て終わってしまいますよね。
そうなると、「明日」を犠牲にしてゲームをしていることになります。
わかっているけれど、それをやってしまうということは誰にでも経験があるのではないでしょうか。
「在学生」という歌詞から、「自分」と塩田は大学生であることが想像されます。
浪人をして大学に入ったので、友だちは社会人になって「新しい道」を歩んでいるという意味でしょう。
そして、未来の自分を思い浮かべて、不安を感じているのだと思います。
BBQに混ざれない
木津川BBQ レジャーソウル テニスサークルのジャージ纏う
砂利に足を取られ 腕絡めたあざとさは許しはしない
木津川BBQ はしゃぎ合う男女の輪には入れない
垂直落下式DDT をBBQ狂いに見舞え
しかも砂利の上
出典: 鴨川等間隔/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
BBQはとても楽しいものですよね。しかし、未来が不安で自分に自信が持てないとそれにも参加できないのです。
「そんなことをしている暇がない」と断るのが最後のアイデンティティなのかもしれません。
その反面、「腕絡めたあざとさを許しはしない」と言っているのでBBQを楽しんでいる様子をばっちり観察しています。
本当は混ざりたいけれど、それをできない自分も自覚しているのです。
鴨川等間隔
鴨川等間隔 寄り添う恋人達の心理的距離
風になびく髪を耳にかける仕草だけは許してやろう
鴨川等間隔 橋の上 見下ろしながら見下される
十六文キックでカミから順に蹴落としたりたい気分だぜ
出典: 鴨川等間隔/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
「心理的距離」というロジカルな言い回しがとても岡崎体育らしいですよね。これは上記の「鴨川等間隔の法則」で紹介したパーソナルスペースのことです。
ひがんでいる自分が格好悪いということは自覚しているので、「髪を耳にかける」あざとい仕草は上から目線で許すことにしています。
物理的には橋の上から見ているので川辺のカップルを見下しているはずです。しかし、一人でいる自分はカップルに見下されていると感じています。
「カミから」には川上からカップルを蹴落としたいという意味と、こんな仕打ちを自分に与える神を蹴落としたいという2つの意味があるのでしょう。
MVはこちら
まとめ
今回は、岡崎体育の『鴨川等間隔』について紹介しました。
岡崎体育も思い入れのあるこの曲は、青春の1ページを思わせる歌詞がとても印象的です。
『MUSIC VIDEO』『Natural Lips』のようにフックになる曲だけではなく、『鴨川等間隔』のように何度も聴きたくなるような名曲もあることが岡崎体育の魅力だと思います。
この記事を読んで岡崎体育に興味を持った方は、ぜひ公式サイトもチェックしてみてください。
岡崎体育オフィシャルウェブサイト。最新情報、着うた、試聴、ライブ情報など掲載。
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