奇跡は一度だけ起こった あの日に出逢えた事が全て
あなたもあたしも絶対 ひとりじゃ生きてゆけないから
出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO
人と人との出会いは奇跡のようなものです。
この土地に生まれていなかったら、この学校に行っていなかったら、この会社に入っていなかったら、そんな些細な一つ一つの選択で出会いというものは大きく変わっていくものです。そして、出会った人もいれば出会わない人ももちろんたくさんいます。
たくさんの人がいて、人生の中でたくさんの選択肢がある中で、あなたと出会えたことはかけがえのないものなのです。
しかし良い出会いというのは、望んで起きてくれるものではないし何度も起こるものでもありません。
主人公にとって本当の奇跡と思えたような出会いは、「あなた」だけなのではないでしょうか。
それは今までの過去の後悔も帳消しにするほど、尊い出会い。
もし自分がここに居なければ出会わなかったのだから、その出会いはもう運命と考えても良いかもしれません。
自分の選択がもたらしたその奇跡は、主人公にとって絶対に手放したくないものなのでしょう。
そして2行目の歌詞には、「あたし」だけではなく「あなた」についても言及しています。
「あなた」もきっと自分を必要としている。
それを主人公は察しているのではないでしょうか。
お互いに必要とし合っているからこそ、主人公は「あなた」と付き合いたいと考えているのでしょう。
それがお互いに運命だと思えるような恋ならば、それはとても素敵なことですね。
かけがえのない出会い
ねぇ 目を見て ねぇ 口見て
雪もミルクも霞む静かでスロウな
真っ白い光に一緒になりたい
出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO
そして、1番のBメロを繰り返します。
かけがえのないものを歌った後にまた「白」を象徴するものを続けることで、その純粋さにさらに拍車をかけてきます。
この間はすれ違ったんだ だけど声は掛けられなかった
曖昧なお辞儀は逆に嫌 この気持ち冷めてしまう前に
もっと心躍る世界が すぐ隣にあったとしても
乱れたあなたの髪に触れられるこの世界がいい
出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO
2番でも歌っていましたが、たくさんの選択肢が人生の中には存在しています。
もし違う道を選んでいたとしたらもっと素晴らしい出会いや縁に恵まれていたり、素敵な人生が待っていたかもしれません。
しかし、それはあくまで仮定の話です。
この現実として出会ったあなたとの出会いはやはりかけがえのないものであり、この胸に灯るあなたへの想いはリアルなものなのです。
目の前にいる、そして、実際に触れることができるという希望のある今を大切にしたいという想いを強く感じる締めくくりになっています。
3、4行目の歌詞では、2人の未来を暗示しているのではないでしょうか。
自分にとってこの世界は「あなた」がいるということに大きな意味がある。
主人公にとって「あなた」が世界の中心なのでしょう。
だからこそ、もし他の世界があっても自分はこの世界で生きていきたいと歌っています。
4行目で主人公はようやく「あなた」に触れられたのではないでしょうか。
少し前までは声を掛けることさえできなかった。
しかし今では、声を掛けるどころか触れられるほどにその距離を縮めた。
恐らく2人はこの後、恋人同士になるのではないでしょうか。
そんな希望的な未来が想像できるほど、彼女の想いの強さが伝わってくる楽曲です。
少しずつ距離を縮めていく様は、恋が始まった時のドキドキを想像させます。
「milk」は、今まさに恋をしている人に聴いてほしい楽曲でした。
まとめ
いかがでしたか?
奥手でなかなか好きな人にアタックできないけれど、この出会いや一瞬を大切に後悔しないように想いをぶつけたいという健気な女性の気持ちが歌われた楽曲になっていました。
aikoらしい女性の気持ちを純粋に、そして、まっすぐにポップに歌いあげた「milk」はきっと恋愛に臆病になってしまっている女性たちの背中を強く押してくれるはずです。
意中の相手がいるけれど、なかなかアタックできない、そんなあなたにおすすめの1曲です。
aikoといえば、恋愛ソングの名手といえるほどに女性の切ない恋心を歌った楽曲をたくさん作っているのです。
この記事をここまで読んで頂いた方に向けて、OTOKAKEに掲載されているaikoに関するおすすめ記事をご紹介します。
今回選んだのは、aikoの「KissHug」と「キラキラ」の歌詞を考察した記事です。
恋をしている方には絶対に刺さる楽曲になっています。
この機会に是非、以下の記事を読みながら聴いてみてくださいね。
aikoの楽曲「KissHug」の歌詞に迫る!【花より男子】挿入歌! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
2008年にリリースされたaikoの24枚目のシングルである「KissHug」は「花より男子F」の挿入歌に起用されたことで、一躍話題になりました。またアルバム「BABY」にも収録され、たくさんの人の耳に触れてaikoの楽曲をさらに世に広めた1曲になりました。そんな「KissHug」の歌詞に迫ります。
aiko「キラキラ」の歌詞の解釈とは・・・!? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
2005年8月3日にリリースされたaikoの18枚目のシングルです。フジテレビ系のドラマである「がんばっていきまっしょい」の主題歌として起用されました。彼を待ち続ける彼女の健気な姿を歌った楽曲の意味に迫っていきます。
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