BIGBANG【NUMBER 1】和訳歌詞の意味を解釈!なぜ観客の期待に応える?これぞトップスター!の画像

熱くなってきたクラブ 見りゃ分かる もっと欲しいんだろ
期待に答えるよ 君のNumber 1だから
一回 Rock し始めたら止まらない
信用していいよ
Yeah 信用していいよ 君のNumber 1だから

本当は分かってるんだろ 分かってるだろ
僕は君のNumber 1

出典: NUMBER 1/作詞:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo 作曲:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo

ライブ中にフロアを沸かせます。

もっと欲しいというのはアンコールのことを指すのでしょう。

BIGBANGはもちろんプロですから観客の思いに応えようとします。

君というのは誰か特定の人という恋愛要素を加えているのです。

しかしその実際はBIGBANGリスナー全員のことを指す言葉になっています。

リスナーひとりひとりを名指しするように君と語りかけるのです。

エレクトロニクス中心のハウス・テクノ・ミュージックが得意なBIGBANG

しかしアティテュードとしてはロック・バンドのようなものだと告白しています。

昨今はヒップホップに圧されてロックにはかつての勢いがありません。

しかしこうした状況でもアティテュードとしてロック精神は引き継がれているのです。

ロックという言葉には身体を揺らすという意味もあります。

ダンス・ミュージック全盛期であってもロックの精神は死にはしなかったのでしょう。

BIGBANGはリスナーにとって一番特別なバンドだと宣言します。

「NUMBER 1」というタイトルを回収するのです。

揺るぎない自信というものが裏付けになっています。

弱々しさを微塵も感じさせない頼もしい言葉を贈ってくれるのです。

君への想いとは

君のことをアゲまくる

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やばい, 熱い, ぶっ飛んだパーティー
踊ってる所 見せてくれShorty
君となら一緒にいたい
見ためキュ―トで香りはハニ-

出典: NUMBER 1/作詞:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo 作曲:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo

BIGBANGのライブの熱さが伝わってくる箇所でしょう。

気を付けたいのは「Shorty」というスラングです。

黒人カルチャーでのスラングで「可愛い娘」という意味になります。

しかし普通に使用すると侮蔑的な言葉で「チビ」などの意味になるのです。

スラングが褒め言葉で通常の使用だと侮蔑用語という不思議な例になっています。

ファンがライブで踊ってくれたりドッと沸いている感じが伝わってくるでしょう。

いつまでもファンといたいという思いと、恋愛要素を上手に絡めています。

君の容姿をとにかくアゲまくるのも抜け目のないところでしょう。

ファンの皆さんに綺麗だよと褒めまくるのですからプロ意識というものの片鱗を見ます。

本当の愛って何だろう

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俺だけを見てくれる子が欲しい
富のためじゃなく, 名声でもない
栄光でもなく, 名前もいらない
でもそんな事は愚か 皆の口からは

出典: NUMBER 1/作詞:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo 作曲:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo

俺は本当の愛こそを求めています。

有り余る富と名声や地位。

これらすべて欲しいものを手に入れたからこそ本当の愛に飢えているのです。

近付く人はあのBIGBANGのメンバーだからと期待する人ばかりでしょう。

自分の名前に惹かれる人ではなくて人格というものを愛してくれる女性だけを求めています。

しかしスーパースターの恋愛にとってこうした思いは夢物語だと気付いてもいるのです。

スターダム・システムというものはときにその人を不幸にすることだってあります。

自分の憧れによって掴んだスターの地位ですが、普通の人としての幸せを望めなくなるのです。

こうした制約と引き換えに多くのものを獲られるのは確かでしょう。

しかし人間にとって本当の幸せというものは何だろうと愛に訴えかけます。

愛でさえスターダム・システムの弊害によって偏ったものしか手に入れられない。

そんな葛藤があるのでしょう。

しかしBIGBANGはこうしたもどかしさをもっと享楽的な愛によって惑わそうとします。

人びとの口からどんな言葉が飛び出るのでしょうか。

次のラインへと進みましょう。

スターはやめられない

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Boy 君のそのスタイル そのスマイルが好き
私だけのものになってくれればいいのに 私だけのものに
どうしちゃったんだろう、もう手放せない
もうたまらない カッコ良すぎ

出典: NUMBER 1/作詞:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo 作曲:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo

原曲とMVを鑑賞すると分かるのですが、このラインは女性ボーカルです。

先ほど「Girl」で始まるラインを見たでしょう。

ここでは「Boy」になっています。

原詩の英文では「Girl」と「Boy」の一語しか違いがありません。

しかし和訳歌詞では女性言葉へと変わります。

直前の皆の口からというラインを引き継いでいる箇所です。

ライブに来た女性が口々にBIGBANGのメンバーを褒め称えます。

つまりこの声はBIGBANGの女性ファンのものになるのです。

ファンはできればBIGBANGのメンバーを独り占めしたいと願うものでしょう。

一方でBIGBANGの大成功を祈る存在でもあります。

ファンというものはどこか錯綜した思いを抱えているのです。

BIGBANGのメンバーは真実の愛が欲しいと願っています。

しかしファンというものはアーティストの表層にしか触れられません。

私生活まで入り込むことはできないように厳重な警戒がされているからです。

BIGBANGは一瞬ですがスターダム・システムへの不信を口にしました。

しかしこのシステムから降りようとは思いません。

プロ意識を確かに持ってアーティストとしての成功を掴もうと邁進するのです。

享楽的な愛しか手に入れられないかもしれません。

しかし多くの人に勇気を与える仕事をやめる訳にはいかないのです。

最後に 「NUMBER 1」の新しさ

ライブのために書かれた風景

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さあ Jump Jump Jump 天井に届くまで
さあ Jump Jump Jump こんな感じで
さあ Jump Jump Jump 天井に届くまで
さあ Jump Jump Jump こんな感じで

出典: NUMBER 1/作詞:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo 作曲:Jimmy Thornfeldt, Martin Hanzen, Mohombi Moupondo