単純に”雨”なんじゃないか説
沖縄には独特な方言があります。「なんくるないさー」「はいさい」などは有名ですね。
ほかにも地元の若者でさえ使わない言葉がたくさん。その中のひとつに「てぃんしー」という方言があります。
”天使”にも聞こえるその言葉は「雨水」を指すそうで、「天の水→てぃんしー」とのこと。
歌詞中にレインコートや濡れたアスファルトと言ったワードも出てくることから、”天使”=雨水の仮説を立ててみました。
ところで、なぜ”ホワイトビーチ”が舞台なのか
さらっと歌詞だけを見ると、どこの海でも良さそうな気もします。沖縄にはステキな海がたくさんありますから。
しかし、曲のタイトルにわざわざ「ホワイトビーチ」とつけたのには必ず意味があるはず。
そう思って何度もこの曲を聴き、筆者なりに歌詞を解釈してみました。
”ホワイトビーチ”に罪はない
沖縄の美しい海に人間が巻き起こす争いごとはまったく関係ない。どこからが誰の領土なんて考えない。
HYはラブストーリーの裏側で、”ホワイトビーチ”は誰のものでもないと歌っているのではないでしょうか。
彼らが生まれた時からそこは米軍基地であり、その事実とともに育ってきた。時にはイヤなニュースも耳に入ってくる。
友だちの家族には基地内で働くものもいただろうし、故郷を支える財源のひとつであることも否めない。
考えを巡らすほどに”ホワイトビーチ”を眺める目にフィルターがかかってしまうから。
ただありのままの美しさを受け入れて、広い空と青い海に心をゆだねよう。
そうすれば不安や悲しみのない場所へ行けるはず、と。
あの子に向けて
さらに考えすぎて、筆者にはこんな風に聞こえるようにもなりました。
自分ではどうしようもない事件に巻き込まれた女の子。
人生に絶望する彼女に向けて彼らは大きなエールを歌っているのではないか、と。
「君にもこんなステキな恋愛ができるんだよ」と伝えたいのかもしれない。
米軍基地だらけの沖縄に生まれ、ホワイトビーチ地区の側で育った彼らだからこそ、そう思わせるのかもしれません。
最後に
ここまで好き勝手に解釈してきましたが、もう少しライトに捉えて終わりにしましょう!
”ホワイトビーチ”は、単に米軍基地とは反対側にある誰でも入れる方のビーチを指している。
曲のタイトルにしたのは、彼らがよく訪れた地元の海だから。
そして、純粋に幸せな冬の恋物語が描かれたラブソングなのだとしたら。
意外としっくりきますし、ライブで明るく盛り上がる曲としても違和感がないですね。
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