「虹色」という言葉から伝わるのは、何か特別な出来事が起きたということ。
恐らく、彼が迎えにきてくれたのでしょう。
坂を上がってくる彼女の姿を、部屋から見かけた彼。
それを見て、外へと彼女を迎えにきたのです。
主人公の左側を彼が歩いていて、その熱をなんとなく感じている。
2行目では、距離は近づいたけれど、更に近づきたいという願望が滲んでいます。
たどり着いたことで、目の前に彼がいるけれど、そこにはまだ距離がある。
そう考えているのでしょう。
距離がゼロになる程、彼と近づきたい。
そんな想いが伝わってきます。
意地悪と直向き
もう一度リップ塗るから あなたに移してあげるわ
ちぎれそうな見えない糸 キスで導いて
出典: キスする前に/作詞:aiko 作曲:aiko
終電を逃した後、彼の元に駆けつけることに夢中で、気づいたら少し薄くなっていた口紅の色。
彼の前でリップを塗り直しているのでしょう。
彼に対して少しでも綺麗だと思ってもらいたい。
そんな彼女の直向きさが感じられます。
それと同時に、どこか意地悪な気持ちもあるのかもしれません。
そんな口紅の色を彼の唇に移してしまおうとする、いたずら心も感じられる表現です。
そして2行目の歌詞は、距離が遠かったことでちぎれそうになってしまった2人の心の糸を表現しているのでしょう。
お互いの想いを確かめ合うために、彼がキスをしてくれることを望んでいるようです。
彼とやっと会えたということが嬉しいのでしょう。
やっと会えた彼との時間
秘密ランデブー白い息 暗い空でも見えるさ顔
目が慣れたら探して あたしの赤い頬から唇
出典: キスする前に/作詞:aiko 作曲:aiko
深夜に2人で彼の家まで向かう途中の道。
周りには人通りもなく、世界中に2人だけのような気持ちになっているのでしょう。
2人だけの秘密の時間。
空は暗く、あたりも暗いようです。
彼女はそんな中でも、彼の顔をじっと見つめています。
ようやく見ることができた彼の横顔を目に焼き付けているのでしょうか。
彼はというと、明るい部屋から出てきたばかりで、まだ目が慣れていないのかもしれません。
そんな彼を気遣っているかのような表現です。
見えるようになったら、自分のことも見つめてほしい。
そして、口づけを交わしたい。
そんな女心を表した最後の1行です。
大好きな恋人と会いたいという気持ちで、彼の元へと駆けつける主人公の姿。
そして、彼との信頼関係を軸にした、どこか安心感のある恋愛の姿が描かれています。
「キスする前に」はaikoらしい、巧みな心理描写が光る1曲でした。
まとめ
今回は、aikoの「キスする前に」の歌詞の意味を徹底解説してきました。
幸せなカップルの恋の形を描いたその歌詞の世界観。
恋をしている方にはオススメの楽曲といえるでしょう。
またOTOKAKEでは、aikoの他の楽曲に関してもその歌詞の意味を解説している記事があります。
この機会に、是非そちらの記事もご覧になってみてはいかがでしょうか。
以下に、オススメの記事をピックアップさせていただきました。
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aiko「カブトムシ」の歌詞を男目線で徹底解釈! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
1999年リリース、aikoのメジャー通算4作目のシングル。2018年にデビュー20周年となる彼女を一躍メジャーなシンガーソングライターに押し上げた珠玉のラブソング「カブトムシ」の歌詞に迫ります。
aikoのシングル「もっと」作詞作曲AIKOの歌詞情報ページ♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
「もっと」は2016年3月9日リリースのaikoの35枚目のシングルで、TBSのドラマ『ダメな私に恋してください』の主題歌に起用されました。「もっと もっと」と強く力を込め、願うように歌うaikoが印象的な楽曲の歌詞に迫ります。
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