にじいろの思い出

あの日とは

藤井風【旅路】歌詞の意味を考察!旅路とは何を示す?全てを愛すことが可能になる理由とあなたの正体とはの画像

あの日のことは 忘れてね
幼すぎて 知らなかった

出典: 旅路/作詞:藤井風 作曲:藤井風

軽快にかつ違和感なくすっと心に響く前奏から「旅路」は始まります。

自然と藤井風の世界観に取り込まれていくようです。

人それぞれのにじいろに輝いていたあの日が自然とよみがえり、過去へと呼び戻されていくのでしょう。

MVでも藤井風自身がゆったりと自然体でリズムをとっている様子を見ることができます。

ファンにとっても必見の映像ではないでしょうか。

あの日とは人によってそれぞれの思い出が浮かびますが、私たちの気持ちを流れるようにその時に引き戻してくれる絶妙な歌詞です。

お互いに

思い出の多くは人との関わり合いで作られていくものです。

にじいろであらわされるような、色とりどりの仲間たちと過ごした楽しかったり苦い思い出…。

それがまとまると全部が自分の糧になったといえる、そんな気持ちになるのではないでしょうか。

MVでは主に本人が友人たちと過ごしたであろういろんな場所をたどっていきます。

不思議と周囲にその当時の様子が浮かんでくるような自然であたたかい雰囲気の映像となっています。

青春を病としてカルテに

恥ずかしい記憶を癒せたら

恥ずかしくて 消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く

出典: 旅路/作詞:藤井風 作曲:藤井風

「恥ずかしい」という言葉から、あの頃の赤面しそうな記憶が浮かんでくるような気がします。

振り返ると何で?と思うようなことも当時は躊躇なく出来てしまっていたのでしょう。

ある意味、その特別な時期は青春という病だったのかもしれません。

その頃の恥ずかしかった出来事はしこりとなって心の中から消えないものです。

もしその青春という病がカルテに記されていたのなら、今こそ見返す勇気が湧き上がってくるかもしれません。

この歌詞はリスナーが共感する全てを含んでいるといえます。

藤井風自身はそれまで習っていたピアノを高校になってから堂々と打ち込めるようになったそうです。

実は中学まではその事を彼は恥ずかしがっていたというエピソードがあります。

周りの真面目に音楽に打ち込んでいる友人たちに感化されたのでしょう。

その時の積み重ねが今の藤井風を形作り、彼自身が壁を乗り越えていったことを感じさせてくれます。

親しい友と

あの日のことは 忘れるね
みんなだって 迷っていた
この宇宙が 教室なら
隣同士 学びは続く

出典: 旅路/作詞:藤井風 作曲:藤井風

あの頃はあの教室の中が社会の全てで、当時の自分の全てがそこにつまっていたのではないでしょうか。

その多くは友人たちと肩を並べていろんなことを学ぶことがメインだったと思います。

果てしないと思えても
いつか終わりがくると
知らなかった
昨日までより
優しくなれる気がした

出典: 旅路/作詞:藤井風 作曲:藤井風

学ぶことが好きでも嫌いでもその時に与えられる課題をこなすのに皆精一杯でした。

その日々が永遠ではないことは、卒業して大人になった今だからこそいえる言葉でしょう。

こうしておけばよかった…と後悔することもあるかもしれません。

ここでは教室で一緒に過ごした友人にそっけなくしてしまった1シーンを浮かび上がらせます。

時には人とぶつかることがあって、やり直せたらと思うことはあるでしょう。

そんな温かくて優しい気持ちが伝わってきます。

藤井風の人柄が伝わるような表現に心がほっこりしますね。

好きな人と