収録されているシングルは?
「君の代わり」が収録されているのは、「わたがし」というシングル。
それまでのback numberにはなかった、昭和を感じるノスタルジックなメロディの「わたがし」という楽曲。
さらにブライトなメロディで日々の鬱憤を蹴り飛ばすような勢いが心地いい「平日のブルース」とともに収録されています。
わたがし
「わたがし」が書かれたのはメジャーデビュー前後の期間だったそうです。それから2年、リリースまでに時間を要しています。
この曲が持つ世界観をちゃんと表現するには、実力が不足していたそうです。
「わたがし」リリースまでのシングルで確立された「back numberらしさ」。
それを塗り替えるようなどこか懐かしい80年代のポップスのようなメロディで、初々しい初恋のもどかしさを歌っています。
その甘酸っぱい青春がたっぷり詰まった歌詞は、槇原敬之さんも高く評価しているそうです。
確かに「恋の最中」の生々しい熱気のようなものを、リアルな目線でえがいているのがしっかりと感じ取れます。
この胸の痛みはどうやって
君にうつしたらいいんだろう
横にいるだけじゃ駄目なんだ
もう君の気を引ける話題なんて
とっくに底をついて
残されてる言葉はもう
わかってるけど
出典: わたがし/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
必死なこの思いは、あふれてるはずなのに、少しも相手には伝わっていそうになくて。
残された言葉、「好き」という直接的な言葉が頭と心を埋め尽くします。
そんなもどかしい気持ちが胸にグッときますね。
平日のブルース
重い荷物を背負っていたって
自分で始めたものじゃなくたって
そう進み続けられたら
いつの間にか大切なものに
めぐり会っていたりするんだ
走って歩いてさぼってまた歩こう
意味を探すんじゃなく
僕が意味を与えられたら
出典: 平日のブルース/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
誰でも責任や重圧を背負いながら生きているものです。
自分で始めたことではなくても、進み続けているうちに大切ななにかを手に入れている。
それは友人だったり恋人だったり、人生にとってかけがえのないものだったりするのです。
時には走って、歩いて、さぼることも重要。
歩くことが目的ではなく、歩いて行く先に目的がある。
そうやって考えれば、人生という旅も自分で意味を見つけられるのではないでしょうか。
「君の代わり」の歌詞はこちら
何を失くして離れたんだろう
会いたい時はいつだって
私もだよって笑っていたあのコが
昨日さよならも言わず
出て行ったよ
蓋を開ければいつも
僕らないったい何で繋がって
何を失くして離れたんだろう
出典: 君の代わり/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
いつも会いたいと思えば会ってくれて、求められているとおもっていたはずなのに、実はそうではなかったようです。
さよならも言わずに出て行ったということは、何か思うところがあったのでしょう。
思い返せば、二人の繋がりというのはあまりに曖昧で、失ったものさえわからない。
大切な存在だったはずなのに、何が大切だったのかわからない。
それはあまりに切ない別れです。