君に会えた事も
会えなくなった事も
きっと意味のある事なんだろう
全部持っていこう
君の代わりに連れて行こう
大好きだった事も 認めよう
出典: 君の代わり/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
二人が巡り会った事、そしてもう会えないという事。
どちらも大切な事で、意味があるはず。
そう思わなければ切なすぎる別れです。
自分の元を離れた、その事実さえ全てを受け入れる。
その苦痛は失恋をしたことがある人なら誰でも共感できるのではないでしょうか。
そしてその傷を埋めるように、好きだった相手の想い出をすべて抱きしめて生きていく。
胸が締め付けられる思いがしますね。
そんな強い人ばっかりじゃないよ
心の中はいつだって
見えないからって
諦めていたんだ
あれが駄目だったのかなって
思うけど
誰かがいつか歌っていた
見えないからこそ信じるんだよ
そんな強い人ばっかりじゃ
ないよ
出典: 君の代わり/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
心の中が見えたら、誰も苦労はしませんし、悲しい思いもしません。
様々な出来事を思い返しては、後悔をしてしまう。
誰にでもある失恋の痛手ですね。
けれど、「見えないからこそ信じる」「そんなに強いひとばかりではない」。
この言葉が胸にしみますね。
見えない相手の心を信じるというのはある意味賭けのようなものです。
強い人ばかりではないのだから、賭けに勝てなくても仕方ないのです。
そんな優しさを感じる歌詞ですね。
気がつけば僕の一部なんだろう
君に言われたことも
並んでみた景色も
気がつけば僕の一部なんだろう
全部持っていこう
君の代わりに連れて行こう
大好きだった事も 認めよう
出典: 君の代わり/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
共に過ごした日々の輝き。
それはごく当たり前のもので、相手がいなくなって初めて綺麗に見えるものもあるのでしょう。
それらすべてを連れて、前へ進んでゆく。
日常は傷ついた自分を放っておいてはくれません。
好きだった。その事実は時間とともに良い思い出になります。
だからこそ、痛みすら抱えて行こうという強い意志を感じますね。
何が残るんだろう
そのうちきっと僕らは
一緒にいないことが
続いてそれが普通になって
それで それでここには
何が残るんだろう
出典: 君の代わり/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
失恋の痛みは時間が癒してくれます。
いつの間にか一緒にいた当たり前が、一人でいる当たり前にすり替わって、それが普通になってしまう。
悲しいけれども、ほかに方法がなかったのでしょう。
二人でいた時には曖昧ながらも確かにあった繋がり。
それがなくなった今、何が残るのか。
それはかつて繋がっていた二人にしか分からないことなのでしょう。
離れるのは嫌だと認めてしまおう
君会えた事も
会えなくなった事も
きっと意味のある事なんだろう
全部持っていこう
君の代わりに連れて行こう
離れるのは嫌だと
認めてしまおう
出典: 君の代わり/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
相手が自分の元から去った事実。それは意味があること。
全てを抱きしめて、思い起こすのはやはり彼女の事ばかり。
本人にすがるつもりはもうないけれど、せめて思い出だけは。
完全に断ち切ってしまうのは、あまりにも辛すぎるから。
いっそ離れるのは嫌だと認めて、想い出とともに生きてゆく。
それだけがここに残った、彼女との絆。
おわりに
失恋というかなり重大なイベント。
それをどこか他人事のように、けれど胸の痛みを確かに感じながら歌ったこの一曲。
確かにあった幸せな日々を決して否定せず、悲しみに打ちひしがれながらも抱えて生きる。
失ったものは戻らず、だからといって断ち切ることもできない。
そんなリアルな人間臭い歌詞に胸をしめつけられますね。
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