曲はクライマックスを迎え、生きることへの決意と願いが歌われます。

また会える日を夢見て

だから
明日も降り積もる涙を拭い取り
足を止めず向かう先で逢えるから
For One More Day

出典: VANITAS/作詞:京 作曲:DIR EN GREY

前を向いて進む先には、1つの希望があります。

歩き続けていたら、いつか自分の人生を終える日が来るはずです。

そのときに、君と再会できることを願っています。

君を失った悲しみは、ずっと癒えることはないでしょう。

生きていく中で、辛い思いをすることもあります。

しかし、君とまた出会える「その日」のために、今は1日1日を生きていくのです。

この先どれだけ涙を流すことがあっても、歩みを止めることはありません。

異なる世界

もう言葉も届かない君はアリス
ここは?

出典: VANITAS/作詞:京 作曲:DIR EN GREY

亡くなった君は、生きている自分とは別の世界の住人になってしまいました。

色々と想像を巡らせていた「死の世界」を、実際に体験しているはずです。

そんな未知の世界を「不思議の国」になぞらえているのでしょう。

もう永遠に歳をとることのない君は、その世界を冒険する主人公です。

そんな君には、自分が生きるこの「生の世界」はどう見えるのでしょうか。

世界への疑問を口にしながら、曲は終わりを迎えます。

生と死を歌った壮大なバラード

【VANITAS】は、亡くなった知人を悼む気持ちを歌った曲でした。

切なく優しい歌声と、美しいメロディラインの壮大なバラードです。

5分半ほどの長さの中に、生と死の世界が織り込まれています。

歌われているのは、悲しみを乗り越えて前に向かって進めというメッセージです。

ただの綺麗事ではなく、生きる辛さについても歌った上で優しく背中を押してくれます。

DIR EN GREYは、「痛み」をテーマにした激しくヘビーな曲の印象が強いバンドです。

しかし、この曲のような重く美しいバラードもこのバンドの魅力なのでしょう。

痛みを知るからこそ、前を向けというメッセージが心に刺さるのではないでしょうか。

LOTUS

LOTUS」はDIR EN GREYの24thシングルです。

【VANITAS】と同じく「DUM SPIRO SPERO」にも収録されています。

この曲の歌詞も、前を向けというメッセージです。

痛みや苦しさを受け入れた上で、明日に向かって歩けと背中を押してくれます。

美しい歌詞はもちろん、毒々しさと美しさを併せ持ったMVにも注目の1曲です。

DIR EN GREY「LOTUS」の歌詞を解説します。「LOTUS」とは蓮のことで、泥水の中から咲いて出てくるところから清浄の象徴とされてきました。この楽曲の中ではどの様に描かれているのでしょうか?

Ranunculus

Ranunculus」も、痛みの中で生きることを歌った曲です。

2018年に発表されたアルバム「The Insulated World」に収録されています。

優しい歌い出しから、終盤にかけての盛り上がりが美しい楽曲です。

MVでは楽曲の世界観が芸術的に表現されています。

美しさだけではない、グロテスクな要素も併せ持ったDIR EN GREYらしい映像です。

10thアルバム『The Insulated World』のリードトラック『Ranunculus』。美しく、そしてグロテスクな異世界は一体、何を意味しているのでしょうか?MVの解説を中心にご紹介します。歌詞も載せているのであわせてお楽しみください!

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