ビヨンセ【If I Were A Boy】歌詞を和訳して解釈!男女の思考の違い?一途な愛を求めたけどの画像

You don't listen to her
You don't care how it hurts
Until you lose the one you wanted
'Cause you've taken her for granted
And everything you have got destroyed
But you're just a boy...

出典: If I Were A Boy/作詞: Brittany Jean Carlson Tobias Gad 作曲:Brittany Jean Carlson Tobias Gad

「あなたは女の子の話に耳を傾けないわ

そのことがどれほど傷つくことだってあなたは気にしないの

自分が好きな誰かをあなたが失う日までね

なぜってあなたは彼女のことを当たり前の存在だとして扱っているから

そしてあなたのすべてのものを破壊するのよ

でもあなたはただの男の子だものね」

これがクライマックスです。

この男性も自分が愛した女性を失うことで目を啓くこともあるでしょう。

そうした未来の可能性までは否定しないのがビヨンセのせめてもの優しさです。

男性の中にはパートナーの存在を「いて当たり前の人」だと考えるタイプがいます。

いつかそのことが落とし穴になることに気付いたほうがいいという思いを込めるのです。

そうはいってもあなたはただの男の子。

どうせあなたは分からないし仕方ないわとまでディスるのですが歌唱の方は情感たっぷりで歌い上げます。

不思議なバランスを持った歌のようですが、この曲も別離の歌であることを再確認してください。

男なんてどうせみたいな先入観を持っているビヨンセにいい男性が現れればいいです。

相手への思いやりを持った素敵な男性が理想のよう。

他のハッピーなラブソングでは理解があり献身的な男性と結ばれています。

つまりこの歌の男性とは真逆のタイプです。

そうした男性は年とともに増えているような気がします。

このことは女性の地位向上と不可分で結びついているのです。

社会の中での女性の地位が確固としたものになったとき、男尊女卑の人は社会的に淘汰されるでしょう。

セクハラ、パワハラ。

ひとつひとつの酷い案件を糺してゆく必要があるのはそのためです。

男性が無自覚で犯している罪に女性の思考はもっと敏感なのを知っておいたほうがいいでしょう。

ビヨンセの願いに耳を傾ける

ビヨンセ【If I Were A Boy】歌詞を和訳して解釈!男女の思考の違い?一途な愛を求めたけどの画像

If I Were A Boy

ビヨンセが語り手の私に憑依して歌い切った楽曲です。

歌詞の字面だけを読むと強烈なディスりが鮮明でしょう。

しかし実際はしっとりとした歌にエモーショナルな歌唱を乗せています。

元々が提供された曲であるのは上述した通り。

しかしビヨンセ自身による楽曲ではなくても彼女らしい作品に仕上がっています。

制作陣もビヨンセが何を歌いたいのか、よく知り尽くしているのでしょう。

彼女が目指すのは女性全体の地位向上です。

社会全体の中でその機運が高まることを期待しています。

一方で恋愛というパーソナルな関係においてもこの問題を解決したいと願っているのです。

かつて黒人音楽は公民権運動の中で目覚ましい役割を担いました。

ビヨンセの音楽は女性の地位向上のために闘う人を励まします。

それだけではなく男性の中に入ってゆき、遅れた意識が残っていないかを問い続けるのです。

愛はビヨンセにとって至上の価値を誇ります。

その愛を侮蔑することを彼女は許しません。

もし私が男の子だったら紳士になるために尽くすのに

この問いかけは非常に重たいものです。

男女には「性差」があり思考も違っています。

しかしそのことを言い訳にせずに相互理解を育みたいものです。

リリースされた2008年よりも世界の行く末がどんどんきな臭くなっている側面が気になります。

旧い価値観にはさよならを告げたいというビヨンセとリスナーの願いが叶いますように。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEとビヨンセの軌跡

ビヨンセ【If I Were A Boy】歌詞を和訳して解釈!男女の思考の違い?一途な愛を求めたけどの画像

OTOKAKEにはビヨンセの関連記事がたくさんあります。

中でもビヨンセにとって理想的な恋愛を描いた歌をご紹介。

Love On Top

男女ともに愛を最優先にしようという想いを込めた歌です。

今回の記事とは真逆の男性像に触れてください。

歌詞和訳して解釈いたしました。

ぜひご覧ください。

ビヨンセが2011年に発表したシングル「Love On Top」は彼女のシンガーとしての資質を思う存分魅せつける名曲です。パートナーへの熱烈な愛をブラック・ミュージックの伝統に則ったサウンドで歌い上げた熱い作品になっています。歌詞を和訳して解説いたしましょう。

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