『Say the word』について
2001年8月発売のシングル
2001年8月に発売されたシングルが『Say the word』です。あたたかみを感じさせる歌詞が胸を打ちます。
また、ミドルテンポのブラックミュージックのテイストを感じさせるダンサブルなサウンドがとても格好良いです。
カップリングには『Let's not fight』が収録されています。
作詞を安室奈美恵が担当
この曲の作詞は安室奈美恵が担当しています。長男を出産して感じた母としての想いを綴ったそうです。
つらいことも喜びも受け止めながら歩いていくという気持ちが感じられる温もりを感じる歌詞となっています。
等身大の安室奈美恵の魅力がストレートに伝わってくることが、この曲の人気の理由ではないでしょうか。
実は、『Say the word』には原曲があります。デンマークの女性歌手ジャネット・デブのアルバム『Virtualize』に同じタイトルで収録されています。
原曲にもまた違った魅力がありますので、気になった方はぜひ聴いてみてください。
ベストアルバムに収録
『Say the word』はもともとアルバムのみに収録される予定でしたが、シングルとして発売されました。
そのような背景も理由なのか、オリジナルアルバムには収録されていません。
ベストアルバム『LOVE ENHANCED ♥ single collection』『Finaly』に収録されています。
当たり前ですがベストアルバムに収録されているのは、安室奈美恵のヒット曲や名曲ばかりです。
『Say the word』と合わせて、彼女の音楽の歴史を振り返るのにぴったりではないでしょうか。
〇〇のプロデュースから離れた曲
『Say the word』は安室奈美恵の90年代の黄金期を支えたあのプロデューサーから離れた作品です。その詳細について紹介します。
小室哲哉のプロデュースから離れた第1弾作品
作詞を安室奈美恵が手がけていることからも、勘の良い方はお気づきだと思います。
『Say the word』は小室哲哉のプロデュースから離れて制作された第1弾作品です。
安室奈美恵の代表曲として知られる『CAN YOU CELEBRATE?』などが小室哲哉のプロデュース作品です。
90年代を代表する楽曲を数多く生み出した「小室ファミリー」から離れることは、とても勇気が必要だったと思います。
まだまだ小室哲哉による素晴らしい曲が聴けると思っていたファンも多かったのではないでしょうか。
そのため、当時は彼女と小室哲哉の確執があったのではないかとさまざまな憶測が飛び交いました。
プロデュースから離れた理由は?
小室哲哉のプロデュースから離れた理由は、安室奈美恵自信が純粋にやりたい音楽をやるためだったと言われています。
ジャネット・ジャクソンに憧れていた彼女は、R&Bやヒップホップなど本格的なブラックミュージックに取り組みたかったのでしょう。
J-POPやダンスミュージックの王道を行く小室哲哉の音楽とは大きな隔たりがありますよね。
世間で噂された確執はなかったようです。その証拠に安室奈美恵は後のインタビューにおいて、小室哲哉に提供された曲を絶賛しています。
そして、2017年11月に発売されたオールタイムベストアルバム『Finaly』において、小室哲哉が16年ぶりに楽曲を提供しました。
『How do you feel now?』という曲です。
このことからも2人がお互いに尊敬し合える存在だったことが感じられるのではないでしょうか。
歌詞を紹介
安室奈美恵が母としての想いを込めて書いた『Say the word』の気になる歌詞について紹介していきます。