スリル(布袋寅泰)について
10thシングル!
「スリル」は布袋寅泰ソロ名義10枚目のシングル曲としてリリースされました。
一連のGUITARHYTHMプロジェクトがひと段落した後のシングルとしては2枚目で、オリコンチャートでも1位を獲得しています。
「スリル」のヒットにより布袋寅泰の人気が一気に高まり、「一部のギター小僧の為のギタリスト」から「スーパースター」へ急成長した感さえありました。
あくまで私見ではありますが。
江頭2:50のテーマ曲としても有名です。
純粋なファンとしては微妙な感情ですが「スリル」をより目立たせてくれたのは確かです。
アルバム「King&Queen」に収録
「スリル」は、アルバム「King&Queen」でも聞くことができます。
この作品はキャッチーなメロディを持つ楽曲が多く、「命は燃やしつくすためのもの」や「ラストシーン」などの定番曲も収録されています。
セールスも伸びましたが、それだけでは無くブライアン・セッツアーとの初共演を果たすなど、布袋寅泰のソロキャリアの中でも重要な一枚となりました。
藤井フミヤが参加していた?!
コーラスで参加?!
実はあまり知られていませんが、「スリル」の制作に藤井フミヤが関わっているそうです。
参加しているのは、冒頭から始まる「Baby Baby Baby~」のコーラスパートです。
両方に振り分けていますが、特に右側のスピーカーから藤井フミヤの声がよく聞こえます。
2人は親交があり、一緒に曲を作っているときに「フミヤくんも俺の手伝ってよ」と持ちかけられたそうです。
それにしても贅沢なコーラスですね!
お二人の声質がかなり違うことも手伝って、分厚い声の壁があるように聞こえます。
ちなみに藤井フミヤの「ハートブレイク」(シングル曲)、「Tokyo Runaway Blues」(アルバムR&R収録)は作曲・編曲が布袋寅泰です。
歌詞の意味を解説!
Baby Baby Baby Baby Baby Baby Baby
俺のすべては おまえのものさ
Baby Baby Baby Baby Baby Baby Baby
夢の彼方へ 連れ去ってくれ
出典: スリル/作詞:森雪之丞 作曲:布袋寅泰
ここのフレーズがこの曲のすべてを物語っているともいえそうです。
つまり、俺は全てをお前に賭けた、夢でも何処へでも連れ去ってくれて構わない、ということでしょう。
情熱的なアプローチです。
恋愛は詰まる所、ギャンブルなのかもしれません。
辞書を引くとおおよそ「自分の全てを投げ打ってでもそれが欲しいと思う感情、情熱」という様なフレーズが出てくると思います。
そしてそこには、必ずスリルがつきものですね。
伸るか反るか、駆け引きもあります。
みつめあうたびにハートからせつなさが
セミヌードに透けてゆくスリル
出典: スリル/作詞:森雪之丞 作曲:布袋寅泰
作詞は森 雪之丞が担当、氷室京介やhide、BOWWOWや稲垣潤一などかなり幅広く携わっている方です。
ここのフレーズをなぜ平仮名にしたのでしょうか?
「見つめ合うたびにハートから切なさが」試しに漢字に変換してみましたが、平仮名で正解のようですね。
テーブルの下は暗闇の劇場さ
絡めあう指が狂おしい
キスをして3つ数えろ
時計仕掛けの夜が始まる
出典: スリル/作詞:森雪之丞 作曲:布袋寅泰
「劇場」でステージと読みます、艶かしいというか生々しい描写ですね。
始まる前の待ちきれない感がよく伝わってきてワクワクですよね。
情熱が眠るピストルを愛撫して
人生が弾け飛ぶ スリル
出典: スリル/作詞:森雪之丞 作曲:布袋寅泰
ここはモロに解説してしまうのは危険かもしれません。
ピストルは往々にして男性自身をさしますが、「人生が弾け飛ぶ」からロシアンルーレットが連想されるダブルミーニングでしょうか。
かなり男性目線のスリルかも?!後悔先に立たず、皆さん注意ですよ。