ここから先の世界は、今までとは何もかもが明らかに違う筈です。
これまで通用していた方法も常識も通用しないかもしれません。
自分たちが歩く未来すら、大きく変わる可能性だってあるでしょう。運命も人生も大きく違うのです。
そう考えると思わずたじろいでしまうこともあります。
しかしそれでも主人公はその迷いや不安を断ち切り、まっすぐ進むことを誓いました。
右も左も分からない世界で、頼りになるのは「感覚」です。
何故そこまできっぱり迷いを断ち切れるのでしょうか。
それは自分自身に自信があるか、「君」という存在がいるからなのかもしれません。
手を携えて
孤独(ひとり)じゃない
かけがえない
同じ時代(とき)刻もう
《手を離すな 駆け抜ける Life》
無垢な魂が熱を上げる
出典: NEW ERA/作詞:Page Grace・Dr. Loui・Naoki Itai 作曲:Naoki Itai・MEG
主人公には「君」というパートナーのような相手、少なくとも仲間がいます。
この相手に語り掛けているような歌詞です。
自分が独りではないように、「君」もまた主人公という存在がいるのですから1人ではありません。
お互い同じ時代で生き、同じ世界を駆け抜ける者同士なのです。
それにしても、同じ時間を生きられるというのはある意味奇跡ではないでしょうか。
人間の人生は短く、一方人が歩んできた時代と歴史は長いものです。
主人公の視点に立ってみれば同じ時代を生きられる人間など、地球の歴史から見ればほんの一握りです。
この一瞬のような時間を共に生きるパートナーがいるのは本当に貴重で、素晴らしいことといえるでしょう。
その奇跡を分かっているからこそ、「かけがえない」という言葉が出てくるのではないでしょうか。
新しい時代を牽引する者
「6つの音」が示すもの
ほら見ろ このマスターピース
感じるフロー 6つの TONE 奇跡的な Beats
No Fake ありのまま yeah This is me
まるで映画で見るようなワンシーン ayy
出典: NEW ERA/作詞:Page Grace・Dr. Loui・Naoki Itai 作曲:Naoki Itai・MEG
ここからSixTONESの持ち味でもあるラップパートです。
2行目の「6つの TONE」をそのまま英訳すると「Six TONES」になります。
つまり、この曲を歌うSixTONESというグループを体現しているのではないでしょうか。
それぞれ違う音を出す6人全員が欠けてはならない「ピース」なのでしょう。
この音、すなわち歌声は彼らにしか奏でられないものです。
作りものなんかに頼らず、全員「自分」をさらけ出してパフォーマンスを行う。
それこそがSixTONESの在り方だ、と盛大に表明しています。
「6つの音」はSixTONESを構成する6人のメンバーを指しているのでしょう。
見え隠れする野心
I don’t care it’s my way
We gotta do this can’t be late
Get it get it always
Get it get it now, hey!
I don’t care it’s my way
We gotta do this can’t be late
This is SixTONES!
出典: NEW ERA/作詞:Page Grace・Dr. Loui・Naoki Itai 作曲:Naoki Itai・MEG
ラップパートの後半は全てが英語の歌詞になっています。
「欲しいものを手に入れるためには手段を問わない」という野心のようなものがあるようです。
【和訳】
方法なんか気にしない
遅れることはできない
いつだって手に入れよう
今すぐ手に入れよう、さあ!
方法なんか気にしない
遅れることはできない
これがSixTONESだ!
出典: NEW ERA/作詞:Page Grace・Dr. Loui・Naoki Itai 作曲:Naoki Itai・MEG
SixTONESがここまで注目を浴びるアーティストになったのも、この貪欲さがあるからこそでしょう。
大切なのは今すぐ欲しいものを手に入れるスピードと、渇望する力なのではないでしょうか。
そうでなければ自分たちが目指した夢は誰かに取られてしまうのです。
過去を胸に未来へ
ずっと感じていた
時に厳しさも優しさも
We’re not alone
果てしない 果てしない one way
限りない 限りない one dream
すべてを胸に乗せて
出典: NEW ERA/作詞:Page Grace・Dr. Loui・Naoki Itai 作曲:Naoki Itai・MEG
この歌詞はずっと続けていたSixTONESの厳しい修行と努力の日々を歌っているように感じられます。
SixTONESは6人全員が高い歌唱力を持っていますが、これは決して才能だけではありません。
きっと厳しいレッスンや練習を積み重ねてきたことで得たモノであるはずです。
もちろん単純に厳しいだけでなく、先生の優しい愛に触れたこともあったでしょう。
そんな日々の中でも、6人はいつも一緒で独りだったことはないのです。
これは新しい時代を生きる主人公と「君」につなげることもできます。
大変だったことも楽しかったことも、全部積み重ねて今があるのです。
思い出を胸に、未来の先にある夢へ駆け出そうとしているのではないでしょうか。