川中美幸 歌の世界

【川中美幸/ふたり酒】歌詞を詳しく解説!おまえとふたりで酒が飲めれば幸せ…男の本音に迫る!の画像

「ふたり酒」という演歌を読み解く前にまずは、川中美幸という演歌歌手の歌の世界をのぞいてみましょう。 

夫婦をテーマにした歌幸せ演歌というジャンルを築き上げた川中演歌にせまります。

幸せ演歌

川中美幸のステージは明るい、元気がもらえる、そんなフレーズを耳にしたことはないでしょうか。 

川中美幸のトレードマークは笑顔です。

 そしてその笑顔にふさわしいパワフルで元気な舞台が展開されています。 

過去において演歌はどちらかといえば男女の悲哀、悲恋や男尊女卑の世界をテーマにしたものが一般的でした。 

男性、女性いずれかの頬にながれる涙が描かれている作品がとても多いといえます。 

川中美幸はそんな中、「幸せ演歌」「夫婦愛」をテーマにした新ジャンル演歌を築き上げました。 

人生の苦しみの中でしっかりと支えあう夫婦の幸せを歌う川中演歌。 

それに、元気づけられた方はたくさんいるのではないでしょうか。

男歌を女性が歌う

【川中美幸/ふたり酒】歌詞を詳しく解説!おまえとふたりで酒が飲めれば幸せ…男の本音に迫る!の画像

「ふたり酒」は男性目線で書かれたいわゆる「男歌」です。 

男性目線の男歌を女性歌手が歌うのにはどのような効果やメリットがあるのでしょうか。 

男性目線の男歌を女性歌手が歌うとき、女性歌手は理想の男性像をそこにえがきます。

 女性歌手が歌う世界は女性からみた「こうあってほしい」男性像です。 

女性が女性目線の歌を歌うときや、男性が男性目線の歌をうたうときはそこにリアルな思いが投影されます。 

自分とは反対の性になりきって感情をこめるときには実際に存在する汚さや生臭さは生まれません。 

だからこそ、「愛」や「幸せ」といった実態のない希望だけが浮かび上がって感じられるのではないでしょうか。 

女性歌手が歌う男歌、男性歌手が歌う女歌には、異性ならではの希望と夢がたっぷりと感じられます。

「ふたり酒」にみる男の本音

【川中美幸/ふたり酒】歌詞を詳しく解説!おまえとふたりで酒が飲めれば幸せ…男の本音に迫る!の画像

川中美幸の歌う「ふたり酒」にはどんな男の想い男の本音がえがかれているのでしょうか。 

「ふたり酒」の歌詞を手掛かりに夫婦愛の世界についてみていきます。

おまえと酒があればいい

生きてゆくのが つらい日は
おまえと酒が あればいい
飲もうよ 俺と ふたりきり
誰に遠慮がいるものか
惚れたどうしさ おまえとふたり酒

出典: ふたり酒/作詞:たかたかし 作曲:弦哲也

最近では男性女性を問わず、外の世界で働き社会の波にさらされて生きています。 

外の世界で働くということは良いことや楽しいこともたくさんありますが、つらいことも多々あります。 

つらいのは男も女も同じと言いたいところです。 

しかし、そのあたりは男性と女性の違いから同じとはいえないようです。 

女性は家に帰れば家事をこなし子どもの面倒をみることに切り替わります。 

また、同僚たちや友人につらいことを話してすっきりするというのも女性の特徴です。 

その点、男性はつらいことのはけ口があまりありません。 

同僚や友人にぶちまけることのできない不安や、つらさを自分の中でもんもんと抱えながら家路につきます。 

そんなどうしようもない気分のときもあります。 

そこで惚れて一緒になった妻が笑顔で迎えてくれたら一気に疲れが吹き飛ぶでしょう。 

自分のことを信じて愛してくれるたった一人の妻。 

そして、お酒があれば「人生も悪くないな。」と思えるのではないでしょうか。

誰に遠慮がいるものか

【川中美幸/ふたり酒】歌詞を詳しく解説!おまえとふたりで酒が飲めれば幸せ…男の本音に迫る!の画像

社会人として外の世界で働いているときは、「のびのび」というわけにはいかないものです。 

当たり前ですが社会のルールや、会社のしばりの中でひとは生きています。 

社会というわくの中ではひとはどんな場合でも「立場」がつきまとうのです。 

そんなルールに縛られた生き方を主人公は「遠慮」と感じているのかもしれません。 

家庭というくくりの中では愛しあう男と女、夫婦ふたりきりの環境です。 

そんな場所でくらい「遠慮がいるものか」という気持ちになるのでしょう。 

妻の前でだけみせるのびのびとした男性の姿と、それを愛しく思う妻の姿がひしひしと伝わります。

「ふたり酒」にみる男の愛

【川中美幸/ふたり酒】歌詞を詳しく解説!おまえとふたりで酒が飲めれば幸せ…男の本音に迫る!の画像

「ふたり酒」の中には男性独特の愛情表現が含まれています。 

「ふたり酒」に歌われた男性の「愛」について歌詞をおってみていきましょう。