アルバム収録ナンバー『忘れ得ぬ人』
これまで数多くのヒット曲を生み出してきた、日本を代表するバンドのMr.Children。
そんな彼らが2015年6月にリリースした『REFLECTION』は、18枚目のオリジナルアルバムです。
2017年現在、Mr.Childrenが制作した最新のアルバムでもあります。
およそ2年7カ月ぶりのアルバムはセルフプロデュースしたナンバーを多く収録しており、メンバーそれぞれが制作した楽曲が並んでいます。
そんな中での注目すべき一曲が『忘れ得ぬ人』で、セルフプロデュースのもと作られアルバムに収録されています。
アルバム『REFLECTION』は、ロックテイストを中心にしたナンバーが勢ぞろい。
それを見た桜井和寿は、女性向けの楽曲として『忘れ得ぬ人』を制作した背景もあります。
その為同ナンバーは、シンプルなバラードナンバーとして仕上がっています。
抑え気味のピアノサウンドが特徴的
Mr.Childrenのアルバムナンバー『忘れ得ぬ人』で特徴的なのが、サウンドにあります。
本来ミスチルが生み出す楽曲はバンドサウンドを中心にしたものが多く、『忘れ得ぬ人』ではピアノでメロディーを奏でるのみのシンプルなもの。
そのピアノサウンドも極力控えており、ボーカルの桜井和寿の声を前面に出しています。
こうすることで桜井和寿の表現力が耳に残り、より心に刺さりやすいバラードナンバーへと完成させています。
『忘れ得ぬ人』の対象は誰なのか
しっとりとしたバラードナンバーと、シンプルで美しいメロディーラインの『忘れ得ぬ人』。
Mr.Childrenの魅力の一つである歌詞の表現力に注目すると、ある存在に想いを馳せているのが分かります。
この想いを馳せる相手と言うのが問題で、ファンの間ではさまざまな憶測が飛び交う楽曲でもあるのです。
そこで『忘れ得ぬ人』の「人」とは誰なのか、どんな人に向けた楽曲なのかを探っていきます。
プロデューサーの小林武史説
ファンの間で大多数の理解を得ているのが、『忘れ得ぬ人』とはプロデューサーの小林武史を指しているという説。
小林武史とはこれまでのMr.Childrenナンバーを多く手掛けてきた敏腕プロデューサーで、彼らがデビューした当時から共に走ってきた存在です。
特にMr.Childrenを人気バンドとして広く知らしめた『innocent world』は、小林武史がいたからこそのヒットでもありました。
しかし1992年のデビューより苦楽を共にした小林武史とは2014年に袂を分かっており、『忘れ得ぬ人』ではそんな彼を懐かしむフレーズが潜んでいると言われています。
Mr.Childrenのこれまでの楽曲には小林武史を思わせるメタファーがたくさんあり、中には「憎悪」とも感じ取れるナンバーも多いです。
そんな中で『忘れ得ぬ人』の歌詞「甘く切なく響く 君が弾くピアノのコード」では、小林武史が奏でるサウンドを表現。
「心の岸辺で僕は今日も待ってる 」では、小林武史を今でも望んでいるような意味を感じます。
最も愛した女性へ捧げている説
『忘れ得ぬ人』のもう一つの説として、人生で出会った最高の恋人への曲と言うのがあります。
歌詞をさらりと呼んでも、思いを馳せるワードがたくさん詰まった『忘れ得ぬ人』。
ストレートな解釈として、最も強い想いを残した女性へ捧げた曲ではないかと言う説です。
そうすると歌詞も自然と理解しやすく、より親近感のある楽曲に感じることができます。
『忘れ得ぬ人』の歌詞を紐解く
Mr.Childrenのナンバーは広い解釈をしやすいものが多いですが、『忘れ得ぬ人』ではどんな意味が隠れているのでしょうか。
歌詞を読み解いて、同ナンバーが表現するミスチルワールドに浸っていきましょう。
歌い出し
どうしたら説明つくだろう?
君に そして自分自身に
まるで理想通りの美しさをすぐ目の前にして
寂しさに打ち勝とうとして
誘惑を目の敵にして
頑な自分とさよならできるそのチャンスが来たのに
出典: http://www.littleoslo.com/lyj/home/mr-children-%E5%BF%98%E3%82%8C%E5%BE%97%E3%81%AC%E4%BA%BA-%E6%AD%8C%E8%A9%9E-pv/