メジャー4枚目、通算6枚目のアルバム「絶体絶命」に収録
2011年3月9日にリリース
「君と羊と青」は、2011年3月にリリースされたアルバム「絶体絶命」の3番目に収録されています。
「絶体絶命」は前作の「アルトコロニーの定理」から約2年ぶりのアルバムとなりました。
通常盤と初回限定盤の2種類があり、初回限定盤では14曲それぞれの歌詞と、タイトル&クレジットが透明シートに印刷されています。
糸と色と体、糸と色と命
このアルバムのタイトルは、生と死のギリギリの狭間に立ってる「絶体絶命」という意味と、その漢字をそれぞれ解体して「糸・色・体、糸・色・命」の2つの意味があります。
「糸・色」を野田洋次郎は「いとしき(愛しき)」と呼びます。つまり、「愛しき体、愛しき命」と掛けているんですね。
この「絶体絶命」という作品は、野田洋次郎が半年ほどメンバーと顔を合わさずにたった一人で自分自身と向き合って作られた楽曲だけで纏められています。
自らの体、そして命の愛しさを痛感したからこそ出来上がった名曲たちなのですね。
「糸色-Itoshiki-」というプロジェクト
この「絶体絶命」のアルバムが発売された2日後、2011年3月11日に東日本大震災が起こりました。
野田洋次郎はすぐにONE OK ROCKのTakaとともに10円から10万円まで値段を選び購入できる「バイ・マイ・サイ」という曲を配信しました。
この曲の売り上げを全て被災地の寄付金に充てるようにしたのです。
また、2016年4月14日に起こった熊本地震の時にも同じように配信されました。
「絶望」に打ちひしがれている人たちへ、曲を聴いて眠れぬ夜を過ごす人たちの心に穏やかな光がともるように「愛しき望み」を託したわけですね。
「君と羊と青」の意味
「絶体絶命」の「絶」を「糸・色」と分けましたよね。今度は逆に「君と羊と青」をくっつけてみましょう。
「群青」という字が出来上がります。「群青」は紫みがかった深く鮮やかな青色のことで、明るく爽やかで澄み切った色をしています。
そういう意味でも突き抜けるような勢いのある楽曲として、ぴったりのタイトルですね。
2011年・2012年NHKサッカーテーマソングにも起用
タイトルにサムライブルーのカラーが入っているからでしょうか。
「君と羊と青」は2年連続でNHKサッカー中継のテーマソングとして起用されています。
確かに、曲の疾走感やサビの「オ~オオオ~」という所は皆で声を合わせやすく、応援歌としてもマッチしていたのかもしれませんね!
RADWIMPSの人気曲ランキングBEST5
第5位:君と羊と青
今回ご紹介の曲はさっそくここで登場しちゃいました。動画再生回数は2300万回越えです。(2017年8月4日現在)
登場する野田洋次郎が執事の格好をしているのですが、「羊」と掛けているのではという噂もあります。