大人ぶった主人公の心情が描かれた1曲

MISIAのデビューシングル「つつみ込むように…」の歌詞の意味を紐解くの画像

背伸びをして大人ぶることを覚えてしまった主人公は大切なことを忘れがちになってしまい、恋愛に対しても臆病になってしまいます。

そんな主人公が本来の自分を取り戻していこうとするストーリーが歌われています。

タイトル「つつみ込むように…」にはどんな意味が込められているのかも気になりますね。

では歌詞の内容と意味を紐解いていきましょう。

「つつみ込むように…」の歌詞の意味

MISIAのデビューシングル「つつみ込むように…」の歌詞の意味を紐解くの画像

雨上がりの道を カサさして歩いた
水鏡にうつそう 幼い子供みたいに
いつからか大人ぶっていた 毎日に慣れてしまって
ただ素直に 感じあえること
遠ざけ 追いかけ 迷い続けるのさ

出典: つつみ込むように…/作詞:SATOSHI SHIMANO 作曲:SATOSHI SHIMANO

子供の頃、雨上りの道に出来た水たまりをのぞき込んで遊んだ記憶ありますよね。

雨上がりの道をカサさして歩くという行動からは、主人公が子どもだった頃の無邪気な気持ちを思い出している光景が浮かんできます。

そうした行動をとった理由というのが、いつからか大人ぶった自分に慣れてしまっていたから。

大人ぶっている自分は素直な気持ちを忘れてしまい、その素直さを取り戻すために遠ざけては追いかけ、路頭に迷っているのだと感じています。

恋人と呼びあえる時間の中で
特別な言葉をいくつ話そう
夢に花 花に風 君には愛を そして孤独を
包み込むように

出典: つつみ込むように…/作詞:SATOSHI SHIMANO 作曲:SATOSHI SHIMANO

サビでは恋人が出てきます。

主人公は恋人との時間を大切にするために会話をたくさんすること、恋人同士でしか掛け合えないような特別な言葉を交わすことを考えるようになります。

夢に花を添える、花には風が吹く、そして君には愛を込めて特別な言葉を交わす

それが自分自身が孤独から解放されることへと繋がっていくんだという意味が込められているのではないでしょうか。

MISIAのデビューシングル「つつみ込むように…」の歌詞の意味を紐解くの画像

指からめかわした あの日の約束
今も心の中 カギかけて温めたいね
いつしか大人の恋に 臆病になってしまって
出会うたび さよなら来ること
考えて 恐がって 逃げ続けてるのさ

出典: つつみ込むように…/作詞:SATOSHI SHIMANO 作曲:SATOSHI SHIMANO

2番のAメロでは”指からめかわしたあの日の約束”と出てきますが、

1番と同様に無邪気な子供時代を振り返って当時「指切りげんまん」をしたことを思い出しているのでしょう。

そして今も当時と変わらずに約束したことを、心の中にしっかりとしまい込み温めたいという心境を歌っています。

大人ぶっていた主人公ですが、大人の恋には臆病になってしまいます。

具体的には、出会いがあれば別れがあることに怯えてしまい、考えては怖がって現実と向き合えない自分がいるんだと感じています。

出会いに対して別れがあるということには価値のある意味があるといわれています。

恋愛に臆病になってしまってる主人公は過去に何かあったのでしょうか?

誰も皆 満たされぬ時代の中で
特別な出会いがいくつあるだろう
時に羽 空に青 僕に勇気を そして命を
感じるように

出典: つつみ込むように…/作詞:SATOSHI SHIMANO 作曲:SATOSHI SHIMANO

誰もが満たされるわけではないこの時代。今の時代には響く歌詞ですね。

その次代の中で人生に関わってくるような特別な出会いはどのくらいあるのだろうか?

そんなことを考えている主人公、ここでの特別な出会いというのは恋愛のことをさしているのだと思います。

出会いがあっても別れがくることに臆病になってしまっている主人公は、うまくいく恋愛が数少ないと思っていることから

こうした感情を抱くようになったのではないでしょうか。

時には羽という表現には時が進むためには羽が必要という解釈であっているでしょうか?

そして空に青色が必要であるように、僕には今勇気が必要であると感じてる主人公。

それはちゃんと自分が生きていられることを感じられるようにという意味に受け取れます。

明日が見えなくて 一人で過ごせないよ
もがくほど 心焦るけど
音もなく 朝が来て 今日がまた始まる

君を守りたい

出典: つつみ込むように…/作詞:SATOSHI SHIMANO 作曲:SATOSHI SHIMANO

悩んでばかりいる主人公は、見えない未来に対しもがいています。一人で過ごせないと思うほど、臆病になっていってしまいます。

もがけばもがくほど焦り、それでもまたいつものように一日が始まる…

その中で主人公が見つけた感情それが「君を守りたい」と思う気持ち。

その1フレーズからは希望をもてるようになった主人公を感じられました。結局はそんなに深く考えることではなかったのですね。

恋人を守りたいというシンプルでまっすぐな気持ちが大切だったんです。

MISIAのデビューシングル「つつみ込むように…」の歌詞の意味を紐解くの画像

恋人と呼びあえる時間の中で
特別な言葉をいくつ話そう
夢に花 花に風 君には愛を そして明日を
包み込むように

出典: つつみ込むように…/作詞:SATOSHI SHIMANO 作曲:SATOSHI SHIMANO

ラストのサビです。大切なことに気づくことができた主人公。

最後の”明日を包み込むようにというフレーズからは、本来の自分を取り戻し明日に向かって頑張ろうという気持ちを感じられました。

「つつみ込むように…」のPVにはMAKIDAIも出演!?