日本を代表するロックバンド「ポルノグラフィティ」
デビュー以来全てのシングルがオリコンチャート初登場10位以内をキープしている「ポルノグラフィティ」。正に日本を代表するロックバンドです。
高校時代に結成されたバンドが元となっており、卒業と同時に1度解散したのですが、その後大阪で再び結成され今に至ります。
独特なラテン調のメロディラインと、複雑な比喩表現のある歌詞が魅力で、10代から40代と幅広い層から支持されているのも特徴です。
テレビ番組やアニメ、CMとタイアップもかなり多く、ほぼ全てのシングルが何かに使われています。聞きやすく耳に残りやすいメロディが、タイアップに使いやすいのかもしれませんね。
「ポルノグラフィティ」はVoとGtで活動を行っていますが、元々は4人編成であり通常のバンドと変わらないスタイルです。
なので、現在もロックバンドとして活動しており、ユニットではありません。ご注意ください。
13作目のシングル「愛が呼ぶほうへ」
「ポルノグラフィティ」13枚目となるシングル「愛が呼ぶほうへ」は、「音のない森」からはじまったリリースラッシュの内の1枚です。発売は2003年11月6日。
「ヒトリノ夜」以来となる3人のジャケットとなっており、ファンからすれば久しぶりに3人が揃ったのをみれて、嬉しかったのではないでしょうか?
この曲もタイアップとして使用され、TBS系ドラマ『末っ子長男姉三人』の主題歌になりました。
「ポルノグラフィティ」としては心境地となるミディアムテンポのバラードということで、やっぱり岡野昭仁って歌が上手いなぁと実感した思い出があります。
オリコンチャートで9週連続TOP10入りしており、前作の「メリッサ」や後発の「ラック」と共にランクインを果たすなど、彼等の曲の素晴らしさを証明する作品にもなりました。
ドラマ『末っ子長男姉三人』の主題歌
「愛が呼ぶほうへ」が主題歌を務めたドラマ『末っ子長男姉三人』は、家族を主題としており、主人公である柏倉春子とその家族を描いたものです。
出演しているのは、深津絵里、岡田准一、加来千賀子、原田知世、小雪、岸恵子。
挿入歌にはさだまさしの「関白宣言」が用いられ、最終回では本人が登場するなど大きな話題を呼びました。
「愛が呼ぶほうへ」は、このドラマのスタッフからの依頼で作成された、書き下ろしソングとなっています。そのため、ドラマを見ているとなお一層理解が深まるので、古いドラマでも大丈夫!という人は、楽しんでみてください。
ベストアルバム二枚の収録曲
「愛が呼ぶほうへ」は「PORNO GRAFFITTI BEST RED'S」と「PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary“ALL TIME SINGLES」に収録されています。
どちらも名前の通りベストアルバムなので、当然といえば当然ですよね。
「ポルノグラフィティ」のシングルはどれも非常に出来がいいので、「愛が呼ぶほうへ」を気に入った人は、ぜひベストアルバムを買ってください。
なお、カップリング曲である「夕陽と星空と僕」はファンクラブイベントで人気曲1位になったほどの名曲であり、3曲目の「Hard Days, Holy Night」はクリスマスライブの定番曲にもなっています。
歌詞については賛否両論?
「ポルノグラフィティ」の歌詞は、上でかいたように難解なものが多く、見る人によって解釈が大きく変わります。
なので、「愛が呼ぶほうへ」の歌詞についても、「愛」の擬人化ととる人もいれば、ストーカーととる人もいるようです。
タイアップとなったドラマ『末っ子長男姉三人』は家族愛がメインなので、大きなテーマとして「愛」はきっと正しいと思うので、それを踏まえて歌詞を見ていきましょう。
歌詞前半重要部分
償う人の背に降り続く雨
綺麗な水をあげよう 望むまま
戸惑う人の目に吹きつける風
見えぬなら閉じればいい
手をとってあげよう
出典: https://twitter.com/utakotobot/status/924865138666041344
僕を知っているだろうか いつも傍にいるのだけど My name is love ほら何度でも僕たちは出逢っているでしょう? そう 永遠で一瞬で君にとってのすべてだ 遠くから近くから君のこと見ている
出典: https://twitter.com/GraffittiPorno/status/926269485182361601
幼い恋の瀬に一緒に泣いてくれた
友の隣で微笑んでいた
旅立つ君をただ黙って送った
父の背中の涙を受けとめていた
出典: https://twitter.com/cobaltsuisui390/status/922680271459069952
こちらが歌詞の前半分になります。いかがでしょうか?
1つ目の引用にある償う人の背に降り続く雨や、 戸惑う人の目に吹きつける風といった部分は、比喩表現となっており、「ポルノグラフィティ」らしい部分ですよね。
筆者の感想としては、この前半部分で考えられるのが、「慈悲」と「思いやり」ではないかと思います。
罪をおかした人への慈悲と、人生に迷った人への思いやりではないでしょうか?
次は2つ目の引用にあるMy name is loveですが、「愛が呼ぶほうへ」の歌詞が「愛」の擬人化といわれる部分です。訳すると私の名前は愛となり、そのままの意味ですね。
そして3つ目なのですが、全て情景で構成されています。「愛が呼ぶほうへ」の主役がみた景色なのでしょう。