安藤裕子の代表曲「のうぜんかつら」に迫る
2018年現在、デビューから丁度15年を迎えた安藤裕子。
最近は初のセルフプロデュースアルバム「ITALAN」のリリースなどが記憶に新しいですね。
作品こそ出しているものの、ライブに関しては2017年頃からまばらになり、少しペースが抑えられていたような印象です。
そんな彼女も先日11月17日から、恒例であったアコースティックライブを2年振りに開催。
ここからまたペースを取り戻し、ライブが行われていくことを期待させます。
アルバム曲にして代表曲となった「のうぜんかつら」
そんな彼女ですが、今回注目するのは最新の楽曲ではなく、約13年近く前の楽曲。
2006年1月25日にリリースされた「Merry Andrew」に収録されている「のうぜんかつら」です。
安藤裕子の代表曲であり、彼女を世に知らしめるきっかけとなったこの曲。
代表曲と言っても、この曲はシングルカットはされていません。
アルバム曲にしてなぜここまで知名度があるのか。
その理由は当時CMソングとして採用されたことにありました。
月桂冠「つき」のCMソングに
2005年11月より、月桂冠『つき』のCMソングに、「のうぜんかつら (リプライズ)」が起用される。当初CMにはCMソングのクレジットがなく、問い合わせが殺到するほど話題となる(クラムボンの原田郁子と間違われることもしばしばあった)。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/安藤裕子
CMが放送されていた当時、テレビから流れてくる独特の揺らぎと暖かさを持った歌声に聴き入ったものです。
誰が歌っているか明かされていないというのも、話題を呼んだ要因の一つ。
謎が多いほど気になってしまうものですよね。
CMに使われたのはデモ段階のものだった
ピアノと歌のシンプルなアレンジだからこそ、彼女の声の魅力が際立っているのですが、これもどうやら意図したものではない様子です。
CMに使われたのは飽くまで「のうぜんかつら」をアレンジする前のデモ段階のもの。
本来はこのバージョンよりポップなイメージに仕上げる予定だったのです。
しかしCMのディレクターがデモ段階のこの曲を気に入り、そのままCMで使う流れになったとのこと。
結果この曲が話題になり、後に発売されたアルバム「Merry Andrew」もヒット。
彼女からすれば、いつもと違う曲調のものがヒットしたということもあり、少々複雑だった様子を覗かせています。
元々女優出身の彼女は当時音楽経験もまだ浅く、楽曲はプロデューサーも含めたアレンジありきという考え方があったのではないでしょうか。
しかし「のうぜんかつら」が彼女の名を世に知らしめたことを思えば、何より歌声に響くものがあることは言わずもがなですね。
ちなみに「Merry Andrew」にはポップなアレンジの「のうぜんかつら」と、CMそのままの「のうぜんかつら(リプライズ)」の両方が収録されています。
MVでは安藤裕子の表情が切なさを募らせる
MVは草原に安藤裕子が一人座り、ただただ歌っている様子を映したもの。
彼女のどこか虚ろな表情、わざと画質を暗くした映像が楽曲の切なさを際立たせます。
元女優さんということもあって、やはり綺麗な人ですね。
13年と当時から時間は経っていますが、今も相変わらずお綺麗です!
「のうぜんかつら」が意味するものは?
この後いよいよ歌詞の解釈に入っていくのですが、まず気になるのは「のうぜんかつら」というタイトルです。
「のうぜんかつら」は花の名前。
ノウゼンカズラ(凌霄花、Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科の落葉性のつる性木本。夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばす。
中国原産で平安時代には日本に渡来していたと考えられる。夏の季語。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ノウゼンカズラ