「東京」
「東京」という街での暮らし
長崎で18年間過ごし東京に来て18年が経った36歳の福山が、もう一度自身のルーツを確認するために制作した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京_(福山雅治の曲)
福山雅治から見た東京は、いったいどのような街なのでしょうか。
また彼はどんなことを考えながら、この楽曲の歌詞の世界観を構築していったのか。
今回の記事では、「東京」の歌詞の意味を徹底解釈していきます。
MVはこちら
歌詞を解説していく前に、この楽曲のMVをご紹介させてください。
福山雅治の歌唱シーンと、「東京」という街の中に生きる人々の姿が交互に映るMV。
楽曲とはまた違った印象で、映像からは都市で生きることの切なさを感じます。
楽曲の優しいイメージとの組み合わせによってまた新たな感覚を呼び起こされる作品です。
それでは、冒頭から順に歌詞を解説していきます。
「東京」で生きる
本音を見せちゃいけない
涙や弱さや素顔なんて この街じゃ
誰にも見せちゃいけないって 思ってた
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
「東京」は、全世界の様々な場所から人が集まる街です。
人が溢れている街の中で何故か感じる孤独感。
本音を言い合うことができないような空気が街に漂っていると感じていたのでしょう。
誰かに対して、心を開くということをしてはいけないのではないか。
そんな風に勝手に思い込んでいたのかもしれません。
「東京」という街は、来る者を拒まず去る者を追わない街。
包み込むような優しさはありませんが、そこにはサバサバとした優しさがあります。
この歌詞の主人公は、今までそんな優しさに気づけずにいたのでしょう。
痛みと哀しみを胸に
隠さなきゃ笑顔にはなれない痛みも
忘れなきゃ前には進めない哀しみも 抱いて
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
自分の気持ちを表に出してしまったら、笑顔ではいられなくなってしまう。
建前で接することで楽になることもあります。
しかし、誰にも話せない痛みというのは自分の中で抱えておくことしかできません。
哀しいことも溜め込んでいくと、自分で自分を苦しめることになります。
忘れてしまえれば楽になれるけれど、主人公はそんな悲しみも抱え込んでいるようです。
都市の孤独が知らず知らずの内に彼のことを蝕んでいるのかもしれません。
「東京」で見つけた愛
僕は愛を歌うよ
君がくれた希望を
心に咲く花を
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治