「東京」という街の中ですり減っていくような感覚を覚えていた彼。
そんな生活の中で彼が見つけたのは、愛情でした。
孤独を感じざるを得ない「東京」での生活の中で、出会った大切な人。
その人がいることで、彼は日常に「希望」を感じられるようになった。
どこかで自分の本音を隠さなければいけないと考えていた彼ですが、彼女の存在に救われたのでしょう。
ようやく自分をさらけ出すことができる相手を見つけたのかもしれません。
愛する人のことを考えることで、日々が華やいでいく。
そんな様子が想像できる歌詞パートです。
君がくれた言葉で
愛を歌うよ
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
主人公に対して、愛する人が送ってくれた言葉たち。
それは彼にとって、毎日を頑張る原動力となっているのでしょう。
そんな言葉を自分に与えてくれたことに恩返しをしたいと考えているのかもしれません。
そのために彼は、愛する人へ歌を通して愛を伝えることで応えたいと思っているのでしょう。
彼の日常が輝きを取り戻し始めたのは、愛する人の存在がきっかけなのです。
2人の時間
君との思い出
雨上がりの246号を抜け出そうよって
夏の夜風を触りに行こうよって 君が笑って
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
1行目は、主人公の愛する人が言った言葉でしょう。
車で街を繋ぐ国道246号を進んで、ドライブをしているのでしょうか。
夏の夜の素敵な思い出です。
2人だけで時間を共有して、どこか秘密めいたことをしてみる。
些細で、無駄に思えるような時間が、忘れられない思い出になるのです。
誰にも知られない、2人だけの時間。
お互いに心を通わせているからこそできることです。
2人で見る夜景
外苑東通りを歩く ゆっくり ゆっくり
手を繋ごう 夜が綺麗 Uh
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
夜の繁華街を歩いています。
たくさんの人でごった返す中を、手を繋ぎながら歩く2人。
その時間を楽しむかのように、ゆっくりとした足取りで進んでいきます。
目に飛び込んでくる光景はいつも見ているはずなのにどれも、輝いて見えるのでしょう。
愛する人といるだけで、見えるものの鮮やかさが変わっていきます。
彼らはまさに2人だけの世界に入っているのでしょう。
人で溢れている街の中で、信頼し合える人と出会えた喜びを噛み締めているのかもしれません。
君に愛を伝えたい
君の道標になりたい
いま僕は愛を歌うよ
君と歩く東京
君の答えになりたい
君のアシタになりたい
ずっと歩こうよ
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
ここでは主人公の愛する人への感情を吐露しています。
「東京」という様々な情報に溢れた街の中で、答えが分からなくなってしまうこともあります。
いろいろな人と触れ合う中で自分を見失ってしまうこともあるでしょう。
そんな時、彼は愛する人が迷ってしまわないよう道標になりたいといっています。
道に迷ってしまった時に、彼女の手を取って進んでいけるような人になりたい。
そして、隣でいつまでも一緒に歩いていたいと考えているのでしょう。
偶然の産物
流れ星 見つけた
「うれしい」「うれしいね」
またひとつ 奇跡が…
出典: 東京/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
主人公が、愛する人と2人で歩いている途中、ふと空を見上げると流れ星が見えました。
一瞬のうちに過ぎ去る流れ星の煌めきを共有できたことに、ある種の奇跡を感じている2人。
ふとした瞬間に生まれる偶然が、2人にとっては忘れられない思い出となるのです。
お互いを大切に思っているからこそ、2人で共有できたことに嬉しさを感じているのでしょう。
このパートからは、2人が愛する者同士であることが伝わってきます。