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過去の2人での楽しかった思い出を「そんなあたしの2つの光」という表現に例えており、最近その記憶も過去のものになりつつあるという「時の経過」を表しています。

ずっと引っ掛かっていた過去の記憶から徐々に解き放たれつつある心情を見事に表現しています。

以前は絶対に見間違えることもなく、肩についた小さなホコリすら見逃さなかった君の変化に今は気付けないかもしれないと感じている気持ちを表しています。

2人の関係が終わりを迎えて、「あたし」の中ではあの時のままの君で時間が止まってしまっているので今の君には気付けないかもしれないという切ない歌詞です。

あんなに楽しく輝いていたはずの思い出が上手に思い出せない。

思い出そうとすると、チクリと心が痛くなる。

溜め息混じりの声を吐き出しつつ「ぼやけてきたな」と呟く。

過去の思い出を思い出そうとしても、その記憶の1つ1つが不鮮明で上手に思い出せなくなっている様子を表しています。

「あたし」の向いている方向は過去ではなく現在になっています。

君の横顔越しにあるもの、つまり今君がいる場所はもう見つけられないかもしれない。

でも、今の君が分からない分、過去の君がしてくれたことは余計に消えなくなる。

今の君が上手に見つけられないからこそ過去の君を見つけようとしている「あたし」の心情を表現しています。過去の君を見つけることで、この恋は終わったんだということを自分に言い聞かせようとしているとも受け取れます。

空が暗くなり、また今日1日が過ぎ去っていく。

大好きだった君を吹っ切るにはまだ辛いけれど「さようなら」と呟く。

時が経ち、思い出を過去のものにしていく女心を表しています。