【琉球愛歌/MONGOL800】は○○ソングって知ってた？歌詞の意味とメッセージを徹底解釈♪

「琉球愛歌」は平和を愛するMONGOL800（モンパチ）が作った反戦の曲です。それとともに故郷の沖縄への想いも歌われている曲。

モンパチの2枚目のアルバム「MESSAGE」に収録されているのでご存知の方も多いでしょう。

この「MESSAGE」は280万枚も売れたアルバムですのでまさにモンスターアルバム。日本中にモンパチの名を知らしめました。

それでは早速「琉球愛歌」の世界を見ていきましょう。

沖縄にはアメリカ軍の基地が身近にあり、また戦後アメリカの統治下にあったので本土の人と比べて「戦争と平和」に対する意識が違います。

また、終戦前にはたくさんの方が地上戦で亡くなった沖縄。それだけ、深い傷が沖縄の人の心に残っているでしょうね。

モンパチのメンバーは直接的には戦争を知らない世代ですが、祖父母や両親から戦争の話は聞かされてきたことでしょう。

それがこの「琉球愛歌」の種になっているのに違いないありません。

戦争を起こす国に対して「うわべだけの付き合いやめて」といっています。アメリカに対してであり、また世界中の国々に対してでもあります。

そして、もちろん自国でもある日本に向けても投げかけている言葉です。

戦争って「正義のため」に行うとか言いますが、それは建前で本当のところは「お金儲けため」に起きます。

「お金儲けのためにする！」なんていったら国民から反対されますからね。それに加えて世界中の国も敵に回します。

だから、戦争を起こすための「もっともらしい理由」が必要なんです。

アメリカが湾岸戦争を起こしたのは石油資源が欲しかったからです。しかし石油が欲しいなんて口が裂けても言えません。

その本心を隠すようにイラクには「大量破壊兵器がある！」なんて理由を付けて、アメリカはイラクに侵攻しました。

冷静になってよく考えてください。大量破壊兵器である核兵器を何千発も持っているアメリカが主張できることでしょうか？

その結果、アメリカは石油資源の利権を手に入れました。しかし、大量破壊兵器は見つかりませんでした。

当たり前です。大量破壊兵器があるということがアメリカの嘘だったのですから。戦争を始められる理由だけがあればいいのです。

戦争に勝ってしまえば、開戦理由の信憑性なんていくらでも後で誤魔化せますからね。

まったくおかしな話ですが、アメリカは力を持っている国なので世界をうまくやり込めているのです。

戦争によって沖縄でも、イラクでも多くの民間人が亡くなりました。そんなアメリカに対して、沖縄の人はどう思っているのでしょうか。

「自分を捨てて誰かのために何かが出来る」戦争で多大な犠牲者が出た沖縄だからこそ出来ることがあるのでは、とモンパチは歌っているのでしょう。

愛する人と暮らしながらしあわせに人生を過ごしたいですよね。

しかし、現実は問題が溢れています。親が子を殺めてしまったり、子が親を殺めてしまったり。そんな悲しい出来事はなくなりません。

「貧しい国」これは世界中にあります。仕事がなく海賊となって奪うことしかできない人々。働こうと思っても働き口がないので、盗むことしかできないのです。

日本は豊かですからここまでの貧困はないですよね。豊かな日本に暮らしていながら、不満ばかりで無力な自分。

しあわせ過ぎて、しあわせが当たり前になりすぎて、逆にしあわせな現実に感謝できず、不幸になっているのではないでしょうか。

「忘れるな琉球の心　武力使わず」沖縄生まれのモンパチが歌うからこそ響く歌詞ですね。

「戦争中に沖縄で起きたこと」をこれからも伝えていかなくてはいけないという想いが溢れています。

戦争のない平和な日々の中で人生の最後を迎えたいですよね。

戦争が起きて傷つけられば、もしも、親・妻・夫・自分の子供たちを殺されでもしたら、絶対に相手の国を憎みます。

復讐してやるという気持ちが起きないはずありません。

そして、その憎しみは次の憎しみを生みだして、憎しみの連鎖が始まるだけ。その連鎖の先には殺し合いしかありません。

だからこそ、沖縄の受けた傷は、決して憎しみに変えて連鎖をさせずに、「あなたと僕は一生を終えようか」ということではないでしょうか。

自分たちの世代で負の連鎖を断ち切るという意志です。