Official髭男dism【夏模様の猫】歌詞の意味を考察!
楽曲紹介
Official髭男dismのアルバム『HELLO EP』に収録されている1曲、「夏模様の猫」を紹介します。
作詞作曲は藤原聡が行っています。
Official髭男dismデビュー前に書いた貴重な楽曲です。
Official髭男dismといえば「Pretender」で一躍人気を博し、本楽曲で紅白歌合戦にも出場しました。
そんな彼等のデビュー前の楽曲に込められた想いを考察していきたいと思います。
夏を感じさせるナンバーになっていますが、しっとり歌い上げられています。
旅の行き先はどこなのでしょうか。
夏に聴きたくなる爽やかな1曲としてぜひ聴いてみてくださいね。
ピアノと藤原の声が響く素敵な世界を一緒に体感してみましょう。
アルバム「Hello EP」のテーマとは
アルバム『HELLO EP』のテーマはずばり、新たな世界との対峙です。
「夏模様の猫」以外の3曲は彼等だけの完全オリジナルではなく、タイアップ曲になっています。
そのため、映画やCMといった別チームと共同でテーマを絞って作成した楽曲です。
「夏模様の猫」はその中で一段と個性を出しているように感じます。
1曲目の「HELLO」はまさに本アルバムのテーマになっている通り、メインの楽曲です。
2曲目の「パラボラ」はカルピスのCMで起用されていて、爽やかと青春を味わえます。
3曲目の「Laughter」は映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』のテーマ曲です。
デビュー曲の「Pretender」と、「ノーダウト」も同映画のテーマ曲です。
3作連続で起用されています。
ここまでかなりインパクトのある楽曲が並んでいるのですが、そこに4曲目です。
最後に「夏模様の猫」で締める感じですね。
優しさと、彼等の純粋でまっすぐなメッセージが届いてきます。
夏をテーマにした歌詞
歌詞の内容に迫る!
月が白く翳る朝
顔を擦る小さな猫
出典: 夏模様の猫/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
朝の情景からスタートします。
どこか静かで、これから1日が始まるまっさらなイメージですね。
まだ月も残っている朝方に、1匹の猫がいます。
そんな子猫が毛づくろいをしている穏やかな場面ですね。
この猫とは最初どこで出会ったのでしょうか。
出会いもこの場所なのかもしれません。
そしていつしか待ち合わせの場所になります。
待ち合わせの街頭は
青い光ぶら下げ佇む
出典: 夏模様の猫/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
待ち合わせとは、誰としているのでしょう。
街頭を目印にするところが粋ですね。
そしてその光は青いのです。
街頭ときくと、白いイメージをする方が多いのではないでしょうか。
しかし、青いのです。
そんな光の元、相手を待ちます。
少しわくわくします。
この街を出て海が見える場所へ
夏の匂いを嗅ぎに行こう
出典: 夏模様の猫/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
少し離れた場所に海があるようです。
今いる街から海は見えないけれど、抜け出して行こう。
そして、夏を感じることを匂いで表現しています。
なんだか楽しそうで、ドキドキするシチュエーションです。
抱き上げて自転車のカゴの中
君をのせて旅に出るんだ
出典: 夏模様の猫/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
先ほど待ち合わせしていたのは、猫です。
冒頭に登場したあの猫ですね。
恋人との待ち合わせかと連想しますが、ここではっきり猫だとわかりますね。
旅を共にするくらいの仲なのだと感じます。
自転車のカゴに入れるなんて、なんて可愛いのでしょう。
そして、微笑ましいですね。
一緒に2人で旅に出るのが夏のはじまりを加速させますね。
汗ばむ季節に置いていかれぬように
ペダルを漕いだ
鈴の音は凛と響く朝
出典: 夏模様の猫/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
夏を汗ばむ季節と表現しています。
そう、夏はあっと言う間に過ぎてしまいます。
そんな夏を追いかけて、必死にペダルを漕ぐのです。
夏の風を浴びて、まだ太陽が昇り切らない朝の中を行く。
鈴の音とは何を表しているのでしょうか。
思わず自転車のカゴに入った猫が目を細めて行く先を眺める情景が浮かびます。