歌詞にフォーカス!
遠い夢に落とした 五色(ごしき)に載せた言葉と
君を迎えに行かなくちゃ 七夕(しちせき)の夜明け
出典: 年に一夜の恋模様/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
歌詞は、終始、彦星の目線で描かれています。
ここの”君”とは言わずもがな”織姫”のことですね。
”遠い~”という言葉から、2人が離れ離れになってしまってから随分長い年月が経っていることが窺えます。
”夢”は、2人で一緒にいたい・傍にいたいといった願いではないでしょうか。
”五色”については、下記の引用をご紹介します。
「たなばたさま」の楽曲にある五色の短冊の五色は、五行説にあてはめた五色で、緑・紅・黄・白・黒をいう。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/七夕
つまり、”五色に~”というのは、短冊に書いた彦星の願い事ということでしょう。
ひたむきに織姫を想う彦星の姿が浮かびますね。
2行目のフレーズは胸キュンが止まりませんね。女の子なら誰しも一度は言われてみたい…!
「会いに来て」や「会いたい」ではない、あくまで積極的な姿勢。(優男の極み……!)
彦星の一途さが伺えますね。
君は織姫 ボクは恋する彦星
物語は幕開ける
世界中から禁じられても
真っ暗でも 君を見つけ出すんだ
出典: 年に一夜の恋模様/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
サビの歌詞ですね。
3行目の歌詞は、”2人が一緒にいることを禁じられている”と解釈しました。
前段でご紹介した織姫と彦星の物語では、確かに2人が一緒にいることを禁じられていますよね。
自分たちの仕事そっちのけで遊んでいたから悪い……と言ってしまえばそれまでですが、ここは彦星サイドに立って考えてみましょう。
確かに2人からすれば”世界中”が自分たちの敵のように感じてしまうかもしれません。
ちょっと遊び過ぎたからって、突然1年に1回しか会わせてもらえないなんて、さすがにひどいですよね。
筆者はちょっと耐えられませんね……いくらなんでも厳しすぎやしないかと思います!断固反対!
しかし彦星は、辛い状況に立たされても織姫のことを想い続け、会える日を楽しみにしていたのでしょう。
4行目の歌詞は、2人が星座であるという前提で考えてみましょう。
星が見えないほど天気が悪くても、つまりどんな状況でも、君を見つけるという強い意志を表していると解釈しました。
あとどれくらいの月日を想い願えば
ずっとずっと結んでいられるの?
七月の夜
出典: 年に一夜の恋模様/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
七夕の夜に雨が降ると、天の川が流れてしまって2人は会えなくなってしまうという言い伝えがありますよね。
きっと、1年に1回会えるはずだったのに、雨が降って会えなかったということも何度もあったのでしょう。
そんなとき、彦星も心のどこかで弱音を吐いてしまうのだと思います。
この歌詞は、彦星の胸の内を痛切に表した歌詞ではないでしょうか。
2人にとって、いったいどれほどの月日が経ったのでしょう。いつになったら一緒にいられる日が来るのでしょう。
きっと、次会えたら。次会えたら、そしたらずっと一緒にいられる。そう思いながら幾度も七夕を繰り返してきたに違いありません。
……いい加減、神様も許してあげてもいいんじゃないですかね……きっとみんなももう怒ってないと思うんですが……(;O;)
この御話が嘘になってしまうもんか
いつまでも いつまでも
君が好きだよ
出典: 年に一夜の恋模様/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
1行目の冒頭は、”織姫と彦星の物語”のことを指していると思います。
”嘘に~”という部分は、”絶対になくならないよ”という意味ではないでしょうか。
先ほども触れましたが、2人は数え切れないほどの年月を過ごしてきました。それでもまだ2人は一緒になれていません。
あまりにも長すぎる年月が経ったいま、「織姫と彦星の物語」そのものが嘘だったのではと思う人が出てくるのは当然ですよね。
もしかすると、織姫ですら「もう自分に気持ちがないのではないか」と不安になってしまうかもしれません。
時間も距離も遠く離れてしまうと、誰しもが不安になってしまいますよね。
でも、彦星は力強くそれを否定します。
その強い想いが、歌詞に現れていますよね。
この曲の彦星は、終始ただひたすらに織姫のことを想っているんですね。
フルの歌詞はこちらから。
上記でご紹介したのは歌詞の一部です。
フルバージョンは、こちらのリンクからご確認ください(*^^*)